Gorillazの重要性はどこに? ロンドン出身のSMASH社員が語る

ビョーク、Aphex Twinに続き、『FUJI ROCK FESTIVAL '17』のヘッドライナーとしてGorillazの出演が決定した。過去に1度だけ来日歴があるものの、そのときはショーケース的な色合いが強く、本格的なブレイク後の来日は初めて。GREEN STAGEのあの雰囲気のなか、フルセットのライブが披露されることを考えると、今から楽しみでならない。

すでに世界中で大絶賛されている最新作『Humanz』は、政治的な分断の時代に対し、<We got the power to be loving each other>と力強く呼びかける作品であり、多数のコラボレーターと、ジャンルの壁を取り払った音楽性によって、またしてもGorillaz像を更新した、実に2017年らしい作品である。そんなアルバムからの楽曲を披露する場所として、同じく多様性を象徴する『FUJI ROCK FESTIVAL』こそが最適であることは間違いないはずだ。

そこで今回は『FUJI ROCK FESTIVAL』を主催するSMASHを代表して、ジェームス・スミスにGorillazについて話を聞いた。デーモン・アルバーンと同じロンドン出身である彼は、BlurからGorillazへと至るデーモンの歩みをどのように見つめたのか? 近年のコンサートビジネスの実情も含め、幅広く語ってもらった。

デーモン・アルバーンは、現代のイギリスのアーティストのなかでスペシャルな存在だと思います。

―Gorillazの『FUJI ROCK FESTIVAL』(以下、『フジロック』)への出演決定、非常に嬉しく思います。

ジェームス:今年Gorillazが動くという情報を聞いて『フジロック』になんとか出てもらいたいと思ったんですけど、グローバルのツアープランが複雑で、実現できるかどうかわからなかったんです。そんななかブッキングできて僕たちも嬉しく思っています。

Gorillaz(左から:ラッセル・ホブス、ヌードル、2D、マードック・ニカルス)
Gorillaz(左から:ラッセル・ホブス、ヌードル、2D、マードック・ニカルス)

『フジロック』の出演に際し、Gorillazが特別に制作した告知画像
『フジロック』の出演に際し、Gorillazが特別に制作した告知画像

―世界的に見ても、まだフェスへの出演はそんなに発表されていないですよね。

ジェームス:そうですね。そういう状況でフジロックを選んでもらえて、すごくありがたいです。まあ、Gorillazでも、Blurでも、ソロでも、デーモン・アルバーンにはいつでも『フジロック』に出てもらいたいと思っていますけどね。

―やはりデーモンは特別な存在ですか?

ジェームス:彼は常に進化している人だから、現代のイギリスのアーティストのなかでもスペシャルな存在だと思います。時代のパイオニアとなる先鋭的なアーティストが各世代にいると思うんですけど、イギリスの場合は、1970年代はデヴィッド・ボウイ、80年代はジョー・ストラマー(ex.The Clash)、90年代はデーモン・アルバーン、と言えるんじゃないかと。デーモンはひとつの成功を手にしても決して満足はしない、毎回チャレンジをして、自分を更新していかないと気がすまない人なんだろうなと思います。

ジェームス・スミス
ジェームス・スミス

―ジェームスさんもデーモンと同じくロンドン出身だそうですね。

ジェームス:そうです。子どもの頃から音楽が好きで、まずギターを弾いて、ティーンエイジャーになったらターンテーブルを買い、ロンドンのクラブシーンに出入りするようになりました。

大学はマンチェスター大学を出たんですけど、勉強しながら毎週末自分のイベントをやるという感じで活動していて。卒業後も3年間くらいそういう活動をしていたんですけど、音楽を仕事にしたいと思っていたので、キャリアのためにロンドンに戻ったんです。

―当時から日本に興味を持っていたのですか?

ジェームス:そういうわけではないんですけど、たまたま周りに日本人の友達が多かったんですよね。日本語をちょっと勉強する機会があったのもあって、日本に興味を持ったんですけど、東京に住んでいたことがある知り合いがロンドンのSMASH担当者を紹介してくれて。SMASHで働き始めたのはそういう経緯なんですが、6年間ロンドンと東京を行ったり来たりした後、キャリアアップのために日本に来ました。それが2年前ですね。

Blurは基本的にはギターミュージックでしたけど、デーモン自身はもっといろんな音楽から影響を受けている。

―ロンドンやマンチェスターという地名を聞くと、やはりBlurとOasisのことを連想します。

ジェームス:僕はもともとBlurのファンだったんですけど、「BlurとOasisどちらを支持するのか?」っていうのは、地域よりも階級で分かれているんですよね。別にそういう意識でBlurを好きになったわけじゃないんですけど、シンプルに言うと、イギリスだと「大学を卒業した人はBlurが好き」みたいなところがあるんですよ。

1995年、Oasisとのシングル同時発売によるチャート競争にて“Roll With It”を抑え、バンド初の全英1位を獲得した楽曲

Oasis『(What's the Story) Morning Glory?』(1995年)収録曲

ジェームス:Oasisは「私もそういう経験ある」っていうシンパシーを感じられることや、シンプルなんだけど深みのあることをわかりやすい言葉で歌っていたところが支持されたポイントで。もちろんBlurにもそういう側面はあるんですけど、もうちょっと皮肉やユーモアが利いていたり、インテリジェンスがあるんですよね。それはGorillazについても同じだと思います。

―Blurのファンだったジェームスさんからすると、Gorillazのデビューに関しては当時どんな印象を持ちましたか?

ジェームス:サウンド的にはBlurとは全く違うので、デーモンの別の一面を表現したっていう印象でした。

1stアルバム『Gorillaz』(2001年)収録曲。Gorillazの最初のヒット曲

ジェームス:Blurは基本的にはギターミュージックでしたけど、彼自身はもっといろんな音楽から影響を受けているから、ロックだけじゃなく、ジャズ、ソウル、クラブミュージック、ヒップホップ、レゲエとか、Blurとは別のプロジェクトでそういう影響源を表現したいと思ったんじゃないかなって感じましたね。

Blurみたいな曲を期待されることから、逃げたいっていう気持ちもあったんじゃないですかね。

―GorillazはBlurで消化できなかった音楽を表現するためのプロジェクトなのかもしれないと。

ジェームス:当時は“DARE”のSoulwaxのリミックスをクラブでかけるとすごく盛り上がった記憶があって、「Blurよりもクラブで聴ける音楽」という印象もありました。

2ndアルバム『Demon Days』(2005年)収録曲

―プロデューサーも1stアルバムがDan The Automator、2ndアルバムがDanger Mouseで、ヒップホップがベースにある、クラブ向けのサウンドが基本ですよね。

ジェームス:インタビューでデーモンが言っていたのは、「Gorillazは僕のアメリカンミュージックプロジェクトだ」っていうことで、そう言われたら納得ですよね。

―イギリスで成功してもアメリカで成功することは難しいと言われていますが、BlurもOasisも苦戦していたなか、Gorillazはアメリカでも成功しました。そのことはロンドン出身のジェームスさんからどのように見えていたのでしょうか?

ジェームス:僕はティーンエイジャーの頃からイギリスの音楽だけを聴いていたわけじゃなくて、むしろアメリカの音楽が好きだったんですけど、BlurやOasisの歌っていることって、やっぱりイギリス人のほうが理解しやすかったと思うんです。だから、当時アメリカではそんなに反響がなかったんじゃないかと。

Blurは“Song 2”でやっとアメリカでもブレイクしたけど、それまでアメリカではほとんど知られてなかったと思う。でも、今のアメリカのGorillazファンは、Blurの存在を知らない人が多いかもしれないですよね。

ジェームス・スミス

Blur『Blur』(1997年)収録曲

―“Song 2”は知っていても、Blurのことはよく知らなかったり。

ジェームス:そうですね。今の20代前半の人はきっとそうだと思うから、それはイギリスとアメリカの状況における面白い違いじゃないかな。

―Gorillazはバーチャルバンドということもあるので、デーモンのことをあまりよく知らない人も多いかもしれないですよね。

ジェームス:そうかもしれないですけど、それはデーモン本人にとって悪いことではないと思います。Blurみたいな大ヒット曲がいくつもあるミュージシャンは、常にヒット曲と同じような曲を求められがちですけど、Gorillazのような自分を前に出さないプロジェクトだと違う人として表現できて、自由になれるんだと思う。

デーモンからすると、Blurみたいな曲をずっと期待されることから、逃げたいっていう気持ちもあったんじゃないですかね。だからこそ、今回のアルバム『Humanz』でもいろんな現代のアーティストとコラボをしていて、今の音になっていて、すごくいいと思いました。

1993年生まれのアメリカのラッパーVince Staplesをフィーチャーしている

―バーチャルバンドという形態自体には、当時どんな印象を持ちましたか? ストーリー性のあるミュージックビデオもGorillazの特徴ですが。

ジェームス:個人的には、ジェイミー・ヒューレットが手がけたアニメキャラクターたちのバンドだということよりも、音そのものの印象が強いんですけど、やっぱり表現として最先端だったと思います。デーモンは音楽だけじゃなく、プロジェクトとしていかにして新しい表現ができるのかを、常に考えている人なんでしょうね。

『Demon Days』収録曲。アメリカのヒップホップグループ・De La Soulをフィーチャーしている

―そこもやはりロンドン出身のデーモンならではで、いろんなポップカルチャーを自然と吸収していたのかなと。1990年代後半から2000年代前半は、クラブミュージックのレーベル「Mo'Wax」を主宰するジェームス・ラヴェルみたいな人がいて、日本のA BATHING APEともつながりがあったりしたし。

ジェームス:僕は1983年生まれだから、その世代よりはもうちょっと下なんですけど、あの時代は面白かったですよね。そもそもロンドンは、ニューヨークとかと同じようにいろんな人種の人たちが暮らす文化のメルティングポットで。デーモンもそういう環境でいろんなカルチャーに毎日のように触れて、アイデンティティーを構築していったんじゃないかと思いますね。

Gorillazの歌詞って、決して何かを命令するようなものではないんですよ。ユーモアのセンスがすごくあって、重い政治的なメッセージにはなってない。

―新作の『Humanz』に対しては、どんな印象を持たれましたか?

ジェームス:まず先にリリースされた4曲を聴いて、またこれまでの感じとも違う、現代に合わせた新しいものになっていて、かっこいいなって思いました。前のアルバム(4thアルバム『The Fall』)から6年空いているので、いろんな新しい音楽シーンが生まれていて。たとえば、Jamie xx(The xx)とか、そのあたりの影響も入っていたり、ゲストの人選も含めて表現の幅がすごく広がっていると思います。

Gorillaz『Humanz』ジャケット
Gorillaz『Humanz』ジャケット(Amazonで見る

ジェームス:全曲BPMが速くてテンションが高いのも印象的ですけど、あえてそうしたのかなって感じましたね。あと歌詞の内容もいいんですよ。現代はどこでもいろんな社会的問題があるけど、最終的にはポジティブなことを歌っていてそれもよかったです。違いを指摘しあうよりも、根本的には同じ人間なんだから、一緒に力を合わせれば、将来は大丈夫だっていうメッセージを感じました。

―ラストの“We Got the Power(feat. Jehnny Beth)”がそれを象徴しているわけですが、逆に言うと、それは現代が混迷していることの裏返しで。 “Hallelujah Money(feat. Benjamin Clementine)”はトランプ大統領の就任式前日に発表されましたよね。

ジェームス:世界の問題に対して、自らのアートでアクションを起こすことは、現代のアーティストの仕事のひとつかなと思います。僕は大学で政治を勉強していたのですが、政治的な状況に対して、自分の音楽で反応するアーティストが各時代にいたと思うんです。

もちろん、音楽にはいろんなやり方があって、現実を無視してもいいし、真面目に問題について議論するのもいい。「政治と音楽は別にしろ」って言う人もいると思うんですけど、今はどこの国も何らかの問題を抱えているから、音楽に政治の色が滲むのは自然なことだと思いますね。

ジェームス・スミス

―もちろん、背景としてはトランプ大統領の誕生やイギリスのEU離脱などがありつつ、先ほどジェームスさんもおっしゃっていたように、音楽的にはパーティーアルバムだし、デーモンも歌詞の中で直接的にトランプに言及することは避けたとも言っていて、決して「政治のためのアルバム」ではないですよね。

ジェームス:そうだと思います。Gorillazの歌詞って、決して何かを命令するようなものではないんですよ。ユーモアのセンスがすごくあって、重い政治的なメッセージにはなってないから、そこもすごくいいなって思いますね。

―さらに言えば、デーモンはイギリスの、ロンドンのポップスターだったわけですけど、ソロでは積極的にアフリカのミュージシャンともコラボレートしていましたよね。彼自身もともと多文化的な視点を持った人だったので、排外的な空気のある今の時代に対して『Humanz』のような作品を作ることは、ある種必然だったようにも思います。

ジャマイカ出身のレゲエアーティストPopcaanをフィーチャーしている

ジェームス:そうですね。デーモンがやってるプロジェクトって何個あるんだろう? Rocket Juice & the Moon、The Good, the Bad & the Queen、Africa Express、オペラの音楽もやってるし……忙しい人ですよね(笑)。

正直、Blurのファンでもデーモンが作る音楽が全部好きってわけではないと思うんですけど、ポップスターという地位にいながら、リスクを背負ってでも、自分がやりたいことをやる姿勢は本当に尊敬しています。しかもコラボの相手も、Red Hot Chili Peppersのフリーやポール・シムノン(ex.The Clash)とか、クリエイティブに対する考え方が近いような人たちなんですよね。だからこれだけいろんなことをやっても、どれも面白い結果になっているんだと思います。

インターネット時代のバンドは、もはや何がイギリス的で、何がアメリカ的かもわからない。

―ここまでも少しお話しいただきましたけど、『Humanz』でのコラボレーターにはどんな印象を持ちましたか?

ジェームス:今話題の新人から、グレイス・ジョーンズのようなレジェンド級のアーティストも入っているのは、デーモンらしくて面白いなと思います。今回彼は娘さんが聴いている今のアーティストも選んだって言っていて、ラッパーのD.R.A.M.とかは個人的にも大好きです。

D.R.A.M.をフィーチャーした楽曲

ジェームス:基本的にはアメリカのアーティストが多いですけど、『フジロック』で同じ日に出るイギリスの新人Rag'n'Bone Manもいたり、シンセの神様と呼ばれるフランスのジャン・ミシェル・ジャールもいたり、いろんな国や世代が混ざっているのがいいですよね。

―そもそもGorillazの設定も、イギリスとアメリカと日本の混成バンドですもんね。

ジェームス:インターネット時代のバンドは、国籍の壁もジャンルの壁も関係ないですよね。もはや何がイギリス的で、何がアメリカ的かもわからないというか……もちろんステレオタイプはあると思うんですけど、インターネットによって、それぞれがいろんな場所からの影響を受けてるわけじゃないですか?

ジェームス・スミス

ジェームス:今のイギリスのティーンエイジャーは、ベッドルームでアメリカのヒップホップを聴いて、自分の住んでいる世界とは全く違う世界をイメージしているかもしれない。

逆に僕が好きなカナダ出身のDrakeは、最近イギリスのアンダーグラウンドのラッパーといくつもコラボをしていているんですけど、彼はYouTubeでラッパーをピックアップしているらしいし、そういう時代は面白いですよね。Blurが生まれた時代とは確実に変わっていて、Gorillazのようなプロジェクトは、インターネットがなかったら実現してないと思う。

―極端な言い方をすれば、Blurはインターネット以前のバンドで、Gorillazはインターネット以降のバンドであると。それは音楽性にしても、受け入れられ方にしても。

ジェームス:はい、それは間違いないと思いますね。

―そんな時代であるにもかかわらずというか、そんな時代だからこそなのか、社会状況的には分断の道へと進んでいて、『Humanz』はそこに対するカウンターであり、“We Got The Power”では、かつての宿敵であるノエル・ギャラガーとまで肩を組んでいるというのは、非常に象徴的ですよね。

ノエル・ギャラガーがギターとコーラスで参加しているライブ映像

ジェームス:20年前だったらありえないことですよ。お互い歳をとって、もうケンカする理由もないんじゃないですかね? 別にケンカしたところで、BlurやOasisの宣伝にはならないし(笑)。

―でも、弟のリアムは相変わらず文句を言ってるみたいですね(笑)。

ジェームス:リアムはどんなことに対しても必ず文句を言うんですよね。だから面白いんですけど(笑)。

『フジロック』もデーモンと同じように、決して満足することなく、毎年新しいことをやり続けたいですね。

―最後に、Gorillazの話題からちょっと離れて、コンサートプロモーターの仕事についてお伺いしたいと思います。インターネットによって国同士がつながりやすくなった一方で、「アーティストが呼びにくくなった」という話も聞くのですが、実情はいかがでしょうか?

ジェームス:ひとつ言えることとしては、アーティストがブレイクするスピードがすごく速くなったんですよね。EPかシングルがリリースされて、SpotifyやApple Music、YouTubeとかで話題になって、イギリスの最初のツアーを、日本で言う恵比寿LIQUID ROOM(キャパシティー1000人程度)くらいの規模でやり、その後すぐニューヨークとロサンゼルスでショーケースをやって、そこから半年後にはもう5000人とか10000人規模の会場になっているアーティストも出てきてるんです。

ジェームス・スミス

ジェームス:でもそういう情報は日本にはあんまり入ってこない。本当はまだブレイクし切る前に日本にも呼びたいんですけど、残念ながらアーティストにも優先順位があるので、難しかったりするんですよね。

―音楽の聴き方が変わるなかで、コンサートビジネス全体にはどのような変化があると言えますか?

ジェームス:コンサートビジネス自体はバブリーな時代だと思います。フェスが多すぎて、アーティストが足りないんですよ。イギリスでは4月から10月くらいまで毎週末フェスがあるし、アメリカのフェスティバル業界も最近すごく成長していて、フェスティバルへの出演がアーティストのキャリアにおいてすごく大事になっていると思います。

―そういう状況は日本とも変わらないんですね。

ジェームス:アメリカに関しては、『コーチェラ』(『Coachella Valley Music and Arts Festival』)が大きくなったことによって、フェスティバル文化が急激に成長して、毎年新しいフェスが出てきている感じですね。一方で、最近はアジアの国々でもフェスティバル文化が発展しつつあるので、これからが楽しみです。

―アジアやオーストラリアのフェスと連携することで、アーティストも呼びやすくなりますもんね。

ジェームス:そうですね。実際1年のなかでいくつかポイントがあって、1月や2月にオーストラリアのフェスに出て、日本にも来てくれたりということもあります。『フジロック』の時期には韓国で『Valley Rock Festival』をやっていて、Gorillazはそこにも出演予定です。最近だと11月に香港で開催される『Clockenflap』の主催者とよく話をしていて、一緒にプランニングをすることで、アジアを盛り上げていければいいなって思っています。

ジェームス・スミス

―日本人アーティストの海外進出にもつながりますよね。

ジェームス:そうですね。最近はアジアをツアーする日本のバンドも多いので、フェスティバル文化がさらに大きくなれば、日本人のバンドにとってもいい機会になると思います。遠くのイギリスを目指すよりも、台湾やシンガポールに可能性のあるマーケットが存在していると思うんですよね。

―日本において、フェスティバル文化が盛り上がるきっかけを作ったのは間違いなく『フジロック』ですし、『フジロック』がこれからも続いていくことで、日本のフェスティバル文化がより熟成されていくことを期待しています。

ジェームス:今後も面白いプランニングができればと思うし、音楽自体はもちろん、経験として面白いことをクリエイトできればいいなって思います。デーモンと同じように、決して満足することなく、毎年新しいことをやり続けたいですね。

ジェームス・スミス

リリース情報
Gorillaz
『Humanz』日本盤(2CD)

2017年5月24日(水)発売
価格:2,808円(税込)
WPCR-17835/6

[CD1]
1. Intro: I Switched My Robot Off
2. Ascension (feat. Vince Staples)
3. Strobelite (feat. Peven Everett)
4. Saturnz Barz (feat. Popcaan)
5. Momentz (feat. De La Soul)
6. Interlude: The Non-Conformist Oath
7. Submission (feat. Danny Brown & Kelela)
8. Charger (feat. Grace Jones)
9. Interlude: Elevator Going Up
10. Andromeda (feat. D.R.A.M.)
11. Busted and Blue
12. Interlude: Talk Radio
13. Carnival (feat. Anthony Hamilton)
14. Let Me Out (feat. Mavis Staples & Pusha T)
15. Interlude: Penthouse
16. Sex Murder Party (feat. Jamie Principle & Zebra Katz)
17. She's My Collar (feat. Kali Uchis)
18. Interlude: The Elephant
19. Hallelujah Money (feat. Benjamin Clementine)
20. We Got the Power (feat. Jehnny Beth)
[CD2]
1. Interlude: New World
2. The Apprentice (feat. Rag'n'Bone Man, Zebra Katz & RAY BLK)
3. Halfway to the Halfway House (feat. Peven Everett)
4. Out of Body (feat. Kilo Kish, Zebra Katz & Imani Vonshà)
5. Ticker Tape (feat. Carly Simon & Kali Uchis)
6. Circle of Friendz (feat. Brandon Markell Holmes)
7. Andromeda - D.R.A.M. Special
8. Busted And Blue - Faia Younan Special

イベント情報
『FUJI ROCK FESTIVAL '17』

2017年7月28日(金)~7月30日(日)
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
7月28日出演:
GORILLAZ
QUEENS OF THE STONE AGE
The xx
CATFISH AND THE BOTTLEMEN
RADWIMPS
RHYE
ARCA DJ & JESSE KANDA AV
THE BACK HORN
CLARK
DATS
DÉ DÉ MOUSE
DOCTOR PRATS
EDEN
EVIAN CHRIST(DJ set)
FATHER JOHN MISTY
GALLANT
原始神母
グループ魂
the HIATUS
mouse on the keys
OGRE YOU ASSHOLE
RAG'N'BONE MAN
SAMPHA
サニーデイ・サービス
TRAIN
yahyel
Yogee New Waves
and more
7月29日出演:
APHEX TWIN
LCD SOUNDSYSTEM
CORNELIUS
THE AVALANCHES
小沢健二
くるり
TEMPLES
THE AMAZONS
CHRONIXX
Cocco
DAY WAVE
DEATH GRIPS
ELVIN BISHOP
The fin.
THE GOLDEN CUPS
A GUY CALLED GERALD
H ZETTRIO
JAKE SHIMABUKURO
THE LEMON TWIGS
THE MARCUS KING BAND
MONDO GROSSO
never young beach
NINA KRAVIZ
PUNPEE
THE RAMONA FLOWERS
サンボマスター
TAKKYU ISHINO
10-FEET
WESTERN CARAVAN
and more
7月30日出演:
BJORK
LORDE
MAJOR LAZER
ÁSGEIR
THE STRYPES
THUNDERCAT
YUKI
THA BLUE HERB
BONOBO
DYGL
GOLDROOM
GRAPEVINE
GUCKKASTEN
JET
LOVE PSYCHEDELICO
LUKAS GRAHAM
MAGGIE ROGERS
MONO NO AWARE
THE NOVEMBERS
REAL ESTATE
レキシ
RON SEXSMITH
SLOWDIVE
STURGILL SIMPSON
水曜日のカンパネラ
T字路s
トクマルシューゴ
TROMBONE SHORTY & ORLEANS AVENUE
TROYBOI
and more
料金:
第2次先行チケット 3日通し券39,800円 2日券34,000円 1日券18,000円
一般チケット 3日通し券43,000円 2日券36,000円 1日券19,000円
駐車券 3,000円
キャンプサイト券 3,000円

プロフィール
Gorillaz
Gorillaz (ごりらず)

Blurのデーモン・アルバーンと、世界的なコミックアーティスト、ジェイミー・ヒューレットによる「架空のメンバー・キャラクターを作り上げ、音楽面をデーモンが、ヴィジュアル面をジェイミーが担当する」という構成で活動を続けていく覆面プロジェクト。シンガーの2D、ギタリストのヌードル、ベーシストのマードック・ニカルス、そしてドラマーのラッセル・ホブスからなるカートゥーン・バンド。ギネスブックにも「最も成功した架空バンド」として認定されている。2017年5月24日に最新アルバム『Humanz』の日本盤をリリース。さらに、『FUJI ROCK FESTIVAL '17』にヘッドライナーとして出演することが発表されている。

ジェームス・スミス

『フジロック』『朝霧JAM』を主催する音楽プロモーター、株式会社SMASHで海外渉外・ブッキング担当。1983年ロンドン生まれ。2004年にマンチェスター大学を卒業。2008年、スマッシュロンドン入社。2015年以降、東京本社にて勤務。



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