イギリス発の音楽版SNS、Last.fmは1月23日、新たなロイヤリティプログラムをサイト上で開始した。このプログラムは、レーベルや権利団体と契約していないアーティストでも自分の楽曲が再生されるたびに、Last.fmから直接報酬を受けられるようになるというもの。
ネット上での音楽配信の可能性の一つとして、Last.fm共同創設者のMartin Stiksel氏はこのプログラムを以下のように語っている。
誰でも楽曲をアップロードでき、しかもその楽曲が再生されるたびに収入を得られるという初めてのシステムだ。リスナーは世界中に埋もれた新しい音楽に出会い、アーティストやレーベルは、自分たちの音楽を聴いてもらうことで収入を得る。音楽に関わる人々がみんなハッピーになれるという、かつてない正に画期的なプログラムだ
また、同サイトでは同時にフリーオンデマンドプラットフォームサービスなるものを導入した。これは、サイト上に掲載された広告である音楽カタログにユーザーが無料でアクセスすることができるもので、ユニバーサル、ソニー/BMG、ワーナー、EMIなどのメジャーレーベルから約15万のインディーレーベルなどが協力する、かなり大規模なサービスになっている。
現在は米国、英国、ドイツで導入しているが、今後は全世界に展開する予定とのこと。