今秋公開される本谷有希子原作の映画『乱暴と待機』の主題歌“乱暴と待機”を新ユニット「相対性理論と大谷能生」が手がけることが明らかになった。
同作は、劇作家・本谷有希子が主宰する「劇団、本谷有希子」が2005年に上演した戯曲『乱暴と待機』を映画化するもの。2段ベッドが置かれた陰気な借家で同居している男女の歪んだ愛が描かれており、キャストには浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之が名を連ねる。監督は映画『パンドラの匣』『パビリオン山椒魚』や相対性理論のミュージックビデオなどを手がけた冨永昌敬が手がける。
富永は今回の主題歌の決定について「もともと大谷さんにサウンドトラックをお願いしてましたので、主題歌という案が出たときも、そのままサントラとの統一感を保った曲をつくってもらえるよう、あらためて大谷さんに依頼しました。そのうえで、僕および大谷さんと縁の深い相対性理論にお声をかけたというのは、監督としての僕個人の強い宿願であり、彼らの名曲「地獄先生」のプロモーションビデオを撮らせていただいた頃から、実は密かに決めていたことでした。(曲を聴いて)「わー!」と思いました。僕ほど音楽に恵まれた映画監督はいないでしょう。」と喜びに溢れた様子でコメントしている。
4月末から劇場で流れる予告篇で主題歌“乱暴と待機”の一部が披露される予定となっているので、いち早くチェックしてみよう。
『乱暴と待機』
2010年秋、テアトル新宿ほかにて全国ロードショー
監督・脚本・編集:冨永昌敬
原作:本谷有希子『乱暴と待機』(メディアファクトリー刊)
音楽:大谷能生
主題歌:相対性理論と大谷能生“乱暴と待機”
キャスト:
浅野忠信
美波
小池栄子
山田孝之
配給:メディアファクトリー、ショウゲート
(画像上:相対性理論、以下スチール画像:©2010『乱暴と待機』製作委員会)