漫画家の荒木飛呂彦がホラー映画について綴った新書『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』が、6月17日に刊行される。
同書では、ゾンビものからジェイソンまで、1970年代以降のモダンホラー映画を荒木自身の創作との関係も交えながら分析し、独自のホラー映画論を展開。同書で荒木は「あらゆる映画の中でホラー映画ほど面白いものはない」と断言。そして、ホラー映画は人間が成長し、文化を発展させていく上で欠かせない要素を持ち合わせており、そのためにもひたすら人を怖がらせることを目的として作られていなくてはならない、と主張している。
中学生の時に観た『エクソシスト』がきっかけとなってホラー映画を見始め、現在では作品を観て癒されるほど愛してやまないという荒木は、ホラー映画から学んだ様々な要素を自身の漫画作品の中でも活かしているという。同書では、荒木がどんなホラー映画をどのように味わってきたのかを窺い知ることができるうえに、その作品世界の秘密も紐解く貴重な1冊になりそうだ。