「社畜」と「家畜」による超管理社会、非情と絶望描くディストピア映画『カレ・ブラン』

近未来のディストピアを描いたSF映画『カレ・ブラン』が、3月下旬から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

同作の舞台は、人類が「社畜」と「家畜」に分けられ、思考や感情が統制された超管理社会。社畜が家畜に施す理不尽な弱者判別テストで不合格となった者は、人肉加工場でミンチにされて社畜たちの食卓に提供されてしまう。そんな不条理な世界で、社畜として一見何不自由ない生活を送るフィリップを主人公に、権威主義の裏に潜む真の「生物学的弱者」をあぶり出す作品となっている。

「精神的な暴力の提示」を理由に、フランスではわずかな映画館でしか上映されなかった同作。監督、脚本、製作を手掛けたのは同作が初の監督作となるジャン=バティスト・レオネッティ。出演者には、『スズメバチ』のサミ・ブアジラ、『ぼくの大切なともだち』のジュリー・ガイエらが名を連ねている。オフィシャルサイトで予告編が公開されているので、こちらもチェックしてみよう。

『カレ・ブラン』

2013年3月下旬よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開
監督・脚本・製作:ジャン=バティスト・レオネッティ
出演:
サミ・ブアジラ
ジュリー・ガイエ
ジャン=ピエール・アンドレアーニ
カルロス・リール
配給:キングレコード+ビーズインターナショナル

(画像:『カレ・ブラン』より)

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