都築響一が紹介するポジティブな「独居」のあり方、『独居老人スタイル』展

2014.04.08 Tue

編集者・都築響一による展覧会『独居老人スタイル』が、東京・恵比寿のNADiff Galleryで開催されている。

昨年12月に刊行された同名書籍の中で、「独居老人」という言葉から連想される寂しく惨めな老人の暮らしとは異なり、「独居」という生き方を好んで実践する人々を取材した都築響一。あえて一人で暮らし、空気を読まずに生活を送る老人たちのポジティブなあり方を「縮みゆくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイル」として紹介した。

都築にとってNADiff Galleryでは約2年ぶりの展覧会となる『独居老人スタイル』展では、同書に登場する多彩な「独居老人」の作品群を展示。参加作家は、本宮映画劇場館主の田村修司、早稲田松竹映画劇場の掃除担当・荻野ユキ子、画家・美濃瓢吾、日曜画家・川上四郎、アーティスト・秋山祐徳太子、画家・戸谷誠、アクショニスト・首くくり栲象、アーティスト・ダダカン、漫画家・川崎ゆきおの9人。

なお、同展は前期と後期の2期にわたって開催し、各期に異なる作家が出展する。5月3日には都築によるトークイベントも行われる。