平田オリザによる新・旧作を一挙上演する『演劇展』、ロボット演劇第1作含む4作

2014.05.06 Tue

劇作家・平田オリザによる『平田オリザ演劇展 vol.4』が、5月31日から東京・駒場東大前のこまばアゴラ劇場で上演される。

平田が手掛けた様々なジャンルの新作や旧作を一挙に上演する『平田オリザ演劇展』。4回目となる今回は、『働く私』『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』『ヤルタ会談』の4作を上演する。

2008年初演の『働く私』は、ロボット研究の第一人者である石黒浩と平田がタッグを組んだ「ロボット演劇プロジェクト」の第1作。ある夫婦と共に暮らす2体の家事支援ロボットの1体がなぜか働く意欲を失ってしまうという物語を通して、「働く」ことの意味を問い直す作品となっている。

『忠臣蔵』は、忠臣蔵の討ち入りが決まるまでの人々の姿を描いた作品。これまで女優のみで上演されていた『OL編』に加え、今回新たに男性俳優による『武士編』を上演する。平田が落語家の柳家花緑に書き下ろした落語を発展させた『ヤルタ会談』では、戦後処理のためにチャーチル、スターリン、ルーズベルトが集まって行われた秘密会談をブラックユーモアを込めて描く。