建築家・安藤忠雄のポートフォリオ集『ANDO BOX The 1st Round [drawings]』が、30部限定で販売される。
1941年に大阪で生まれ、独学で建築を学んだ安藤。『光の教会』『大阪府立近つ飛鳥博物館』『淡路夢舞台』などの設計で知られ、『プリツカー賞』『術文化勲章最高位コマンドール賞受勲』など数々の賞を獲得するなど、国際的な評価を確立している。
『ANDO BOX The 1st Round [drawings]』には、1000年もの時間に耐えるという「プラチナプリント技法」で焼き付けた安藤のドローイング作品8点に加えて、安藤が実際に1枚1枚描いたスケッチ作品を収録。作品は自身がデザインした特製ボックスに収納される。
なお、同セットの価格は250万円からとなっている。詳細はアマナサルトのオフィシャルサイトで確認しよう。
安藤忠雄のコメント
建築は、最初のスケッチで骨格が決まってしまうものだ。一瞬の手の動きが、すべてを決定するのである。アイデアをまとめる時、ふと、自分の手が引いた一筋の線に、今まで見て歩いた建物や空間の記憶の断片がよみがえったものなのかどうか、わたしにはわからない。ただ、ひとつ言えることは、自らの肉体を通した空間体験があってこそ、描く一筋の線は意味を持っているということだろう。私のスケッチのいくつかの線の重なりは、単なる抽象的なものではない。そこには、実体としての空間があり、またそれが存在し続けようとする意思が込められているのだ。
作品情報
『ANDO BOX The 1st Round [drawings]』
2014年5月から発売
作家:安藤忠雄
価格:250万円から
販売:アマナサルト
※限定30部、安藤忠雄デザインによる特製ボックス付き
(画像上:『ANDO BOX The 1st Round [drawings]』イメージビジュアル、画像中・下:プラチナプリントのイメージビジュアル)