『山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ』が、2月21日から茨城・水戸芸術館の現代美術ギャラリーで開催される。
人物や建物などを、大和絵や浮世絵のようなタッチで緻密に描き込む画風で知られる山口晃。超高層ビルと古い日本家屋を組み合わせて描くなど、自由でユーモラスな作品を生み出している。書籍の装丁や広告、パブリックアートなども数多く手掛け、2012年には京都・宇治の平等院にある養林庵書院に襖絵を奉納した。また、2013年には著書『ヘンな日本美術史』で『第12回小林秀雄賞』を受賞している。
同展では、様々な大きさのギャラリーが縦に連なる会場の特性を生かし、各ギャラリーに作品世界が展開するように展示を構成。山口の思考過程を辿るように会場内を散策しながら、現代と過去、現実と非日常が混然とした作家の世界観を体験することができる。また2012年の作品『忘れじの電柱』が発表時とは異なる方法で展示されるほか、大作『続・無残ノ介』も一挙展示。会場出口には新作インスタレーションが登場する。
なお、関連イベントとして3月21日には山口によるアーティストトークを開催。4月19日にも同展カタログの発売を記念したアーティストトークが行われるほか、5月2日には山口が参加者の出したお題で絵を描く『お絵描き道場』も開催される。
イベント情報
『山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ』
2015年2月21日(土)~5月17日(日)
会場:茨城県 水戸芸術館 現代美術ギャラリー
時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜(ただし5月4日は開館)
料金:一般800円
※中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
アーティストトーク
2015年3月21日(土・祝)14:00~15:30
会場:茨城県 水戸芸術館 会議場
出演:山口晃
定員:80名(要予約)
料金:無料
カタログ発売記念 アーティストトーク
2015年4月19日(日)14:00~16:00
会場:茨城県 水戸芸術館 ACM劇場
出演:山口晃
定員:300名(要予約)
料金:無料
『お絵描き道場』
2015年5月2日(土)14:00~15:30
会場:茨城県 水戸芸術館 現代美術ギャラリー内ワークショップ室
出演:山口晃
定員:80名(要予約)
料金:無料(展覧会入場料に含む)