『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展』が、4月2日から兵庫の伊丹市立美術館で開催される。
押韻、造語、古語などを使用した文章と、陰影や背景までモノクロの線画で細かく描かれた絵で、不条理で残酷な世界観を表現した作品を100冊以上発表したエドワード・ゴーリー。日本初の回顧展となる同展では、本国アメリカで開催されて世界を巡回した原画展に個人コレクターの収蔵品を加えて、原画、草稿、書籍など約350点を展示する。
展示は日本でも人気の高い絵本『うろんな客』や『ギャシュリークラムのちびっ子たち』などの原画をはじめ、他著の挿絵原画、舞台の衣装デザイン画やポスターなど多彩な制作についても紹介する。
会期中にはゴーリー作品のコレクターとして知られる濱中利信によるギャラリートークや、ゴーリーの絵本の日本語訳を手掛ける柴田元幸による講演会などが行なわれる。
なお『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展』は、日本全国の美術館を約2年間にわたって巡回する予定だ。