フリードリッヒ・クナスの個展『The World Is A Beautiful Place (We're Not Here For Long)』が、4月15日から東京・元麻布のKaikai Kiki Galleryで開催される。
1974年生まれのフリードリッヒ・クナスは、旧東ドイツ出身でアメリカ・ロサンゼルス在住のアーティスト。ペインティングやドローイング、立体、写真、ビデオなど幅広いメディアを使用して作品を制作している。
日本では6年ぶりの個展となる同展では、「風景」をテーマにした絵画作品を中心に約10点を展示予定。ドイツのロマン主義を思わせる風景画をモチーフにしながら、エロティックなイラストや皮肉、風刺、スラングなどを含んだ短い一節を描き込んだ作品など、歴史的な図像に現代的で通俗的なイメージを持ち込んだ作品群が発表される。
同展に際してクナスは、「私は自然との調和を描く歴史的なイメージ/画に興味を持っています。なぜならそれは、人にその人自身のさほど調和の取れていない現実と向き合うことを強要するからです。これらの既存の概念の上に私がペイントすることで、遠く忘れられた戸外、ロマン主義的な風景画が生まれ変わります」とのコメントを寄せている。