『大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで』が、7月5日から東京・両国の東京都江戸東京博物館、9月10日から大阪・あべのハルカス美術館で開催される。
日本人が古くから抱いてきた異界への恐れ、不安感、「身近なもの」を慈しむ心が造形化された存在である妖怪。同展では、縄文時代の土偶から平安・鎌倉時代の地獄絵、中世の絵巻、江戸時代の浮世絵、現代の『妖怪ウォッチ』まで、日本における約4千年にわたる妖怪の表現を紹介する。
展示は、「江戸の妖怪、大行進!」「中世にうごめく妖怪」「妖怪の源流 地獄・もののけ」「妖怪転生 現代の妖怪」の4章から構成。平安から鎌倉時代の国宝『辟邪絵』や、現存する最古の『百鬼夜行絵巻』である重要文化財の真珠庵本をはじめ、もののけや鬼を造形化して描いた六道絵や幽霊画、さらに妖怪の変形として各国の珍幻獣なども紹介される。