演劇フェスティバル『ふじのくに⇄せかい演劇祭2016』が、4月29日から静岡・静岡芸術劇場、静岡県舞台芸術公園、駿府城公園で開催される。
宮城聰が芸術監督を務めるSPAC-静岡県舞台芸術センターが主催する同イベント。2000年から行なわれてきた『Shizuoka春の芸術祭』の名称を改め、2011年から毎年開催されている。「劇場は世界を見る窓」という理念を掲げ、国内外の演劇、ダンス、人形劇、映像などの舞台芸術作品を静岡で紹介している。
『ふじのくに野外芸術フェスタ2016 in 静岡』との同時開催となる今回は、各国のアーティストによる7演目を上演。開館10周年を迎えるフランス・パリのケ・ブランリー美術館からの委嘱によって制作された宮城聰演出の『イナバとナバホの白兎』を、フランスでの世界初演に先駆けてプレ上演するほか、野田秀樹が『リチャード三世』を潤色した1990年の戯曲『三代目、りちゃあど』を、オン・ケンセンの演出のもと、日本・シンガポール・インドネシアの3か国共同制作作品として上演する。
また南アフリカ出身の現代アーティストであるウィリアム・ケントリッジ演出の『ユビュ王、アパルトヘイトの証言台に立つ』、フランスのオリヴィエ・ピィ作・演出による『オリヴィエ・ピィのグリム童話「少女と悪魔と風車小屋」』、カナダ在住のワジディ・ムアワッドが作・演出・出演する一人芝居『火傷するほど独り』などが上演作品にラインナップしている。
さらに街中で繰り広げられるフリンジ企画『ストレンジシード』や、シンポジウムなどの関連企画も実施。各プログラムのスケジュールや詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。