月刊「根本宗子」の舞台『夢と希望の先』が、9月28日から東京・下北沢の本多劇場で上演される。
全作品の作・演出を手掛ける根本宗子によって2009年に旗揚げされた月刊「根本宗子」。昨年6月に上演した大森靖子とのコラボレーション舞台『夏果て幸せの果て』の上演台本は、『第60回岸田國士戯曲賞』の最終候補作品にノミネートされた。
『夢と希望の先』は、2014年に上演された『夢も希望もなく。』をもとにした新作。夢を追って地方から上京してきた2人の少女の人生が、才能のない1人の男によって大きく左右される様を描く。2人の少女を演じるのは、今回が舞台初出演となる橋本愛と、プールイ(LUI FRONTiC 赤羽JAPAN、ex.BiS)。さらに玉置玲央(柿喰う客)、鬼頭真也(夜ふかしの会)がキャストに名を連ねている。チケットの一般発売は8月上旬を予定。
根本宗子のコメント
ようやく本多劇場までたどり着きました。旗揚げから8年かかりました。早かったのか長かったのかはわかりません。何をやろうかは悩みませんでした。2年前に書いた「夢も希望もなく。」を元にした新作です。夢を追い地方から上京してきた2人の少女の人生が、才能の欠片もない1人の男によって大きく左右される話です。10年前と10年後のシーンが2時間同時進行し続けるという戯曲と演出で2年前死ぬほど稽古した記憶があります。そして、そんな2人の少女を橋本愛さんとプールイさんが、ダメ男役を玉置玲央さん(10年前)と鬼頭真也さん(10年後)に演じて頂きます。メインキャストが4人とも初めての方々ですが、キャスティングは一切迷わず決めました。2年前より、より濃密な感情の情報量の多い芝居になるのではないかなと今からとても楽しみです。やっとここまで来たから、今の自分の思いと二人の少女の感情を重ね、この「夢と希望の先」が私の代名詞になるような作品になるようにしたいです。