『連続ドラマW 希望ヶ丘の人びと』が7月16日からWOWOWで放送される。
重松清の小説『希望ヶ丘の人びと』をもとにした同作。妻の圭子を末期がんで失った田島が、東京から圭子の故郷である希望ヶ丘に移り、子どもたちと共に四苦八苦しながら新しい生活を始めるというあらすじだ。
空回りしながらも子どもたちのために奮闘する田島役を演じるのは沢村一樹。妻・圭子役を和久井映見が演じるほか、圭子の初恋の人であるかつての不良役に寺脇康文、田島の娘・美嘉役に桜田ひより、息子の亮太役に『そして父になる』の二宮慶多がキャスティングされている。さらに希望ヶ丘の住民役で伊藤かずえ、六角精児、宮川一朗太、やついいちろう、平泉成が出演する。
脚本を手掛けるのは、NHK連続テレビ小説『おひさま』やドラマ『最後から二番目の恋』などの岡田惠和。監督は『神様のカルテ』の深川栄洋が務める。
沢村は脚本を読んだ感想について「読み進めていくうちに、じわーっと心に温かいものが広がり、気付いたら違和感なくこのドラマの世界観に入り込んでいた、そういう脚本でした」とコメント。田島については「田島は自分自身とは全く違うタイプで、“共感”というと違うかなと思います。でも、田島という男の存在があると、なんとなく周りが落ち着き、安心する、そんな人物に演じられたら、と思っています」と意気込みを語っている。
沢村一樹のコメント
考えながらというよりは、1つ1つ、感じながら見ていただきたいドラマです。そしてふと気付くと、目から、耳から、体中から何かが浸み込み、心に届いていく・・・そんな作品です。希望ヶ丘の住民たちは、それぞれみんな、うまくいかないことも抱えながら一生懸命生きているんだなぁ、と感じていただき、時に自分や周りの人と重ね合わせたり、そこから勇気をもらったりしてくださったら嬉しいです。
岡田惠和のコメント
初めての、そして念願の重松清さんの原作でした。ずっと読者として尊敬していたのでとても光栄なことです。ドラマとしての脚色はされていますが、精神はしっかり受け継いだと思っております。信頼する深川演出で、面白く、心に染みるホームドラマになると確信しています。そして沢村さんを中心に豪華でユニークで実力派ばかりの俳優陣。どの場面も見逃せません。ご期待ください。
深川栄洋監督のコメント
35年ほど前、高度成長経済で横浜に作られた希望ヶ丘という架空のニュー・タウンがこのドラマの舞台。当時の大人達は夢を持ち、幸せを祈って、山を削り、谷を埋めた開発地区に住み始めました。時代は流れて、そこで育った子供たちも今や50歳を迎えようとしている。人生の折り返しを迎えてみると、この街に住む人々にも様々な苦悩があるようです。今度のドラマでは、悲しくも可笑しい個性的な住人がたくさん登場します。週に一度、そんな彼らに会いに来てはいかがでしょう。彼らも私たちと同じように、一生懸命に生きています。
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Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?