岡崎藝術座の舞台『+51 アビアシオン, サンボルハ』『イスラ! イスラ! イスラ!』が、7月9日と10日に三重・三重県文化会館小ホールで上演される。
2003年に結成された岡崎藝術座は、ペルー生まれで神奈川・川崎育ちの神里雄大が主宰を務める演劇カンパニー。現在は神里自身のアイデンティティーに対する関心の延長線上で、移民や労働者が抱える問題、個人と国民性の関係、他者との共生をテーマにした作品を発表している。
今回上演される2作は昨年から国内外で上演されており、「人々の移動と他者の集まる社会」が共通テーマ。『第60回岸田國士戯曲賞』の最終候補作品にノミネートされた『+51 アビアシオン, サンボルハ』は、戦前に東京で活動した後にメキシコに亡命し、「メキシコ演劇の父」と呼ばれた演出家・佐野碩の人生を参照しながら、沖縄からペルーに移民した神里の祖父母の足跡を追う作品だ。
『イスラ! イスラ! イスラ!』では、架空の島に多様な文化、言語、政治などが持ち込まれ、変貌してく様が描かれる。なお、各公演の終演後にはアフタートークの開催が予定されている。チケットは現在販売中。