パフォーマンスアート公演『偽ガルシア=マルケス』が、8月27日と28日に東京・白金台の東京都庭園美術館で上演される。
同公演は、パフォーマンスアートを紹介する東京都庭園美術館のプログラム『TTM:IGNITION BOX 2016/2017』の第1弾作品。古川日出男が同公演のためにテキストを書き下ろし、音楽を蓮沼執太が担当している。出演者には古川、蓮沼に加えて青柳いづみが名を連ねており、音と物語が溶け合う重層的な「空間」を作り出す公演になるという。予約は東京都庭園美術館のオフィシャルサイトで受付中。
なお8月20日には電子書籍『偽ガルシア=マルケス』がAmazonで発売されるほか、オーディオブックが定額制配信サービス「Audible」で配信される予定だ。
古川日出男のコメント
まったく足場の異なる表現に携わる3人が、どんな“未知”の空間を生み出せるだろうか?
それは音楽ではない。それは演劇ではない。もちろん小説ではない。
だが、その場にいる観客といっしょに確実に共有されるものだ。
ガブリエル・ガルシア=マルケスという、知っている人は知っているだろうし知らない人は「誰それ?」だろう小説家の、その偽者も登場させたい。偽者なのだから、たった一人に限らない(!)。音楽家も、女優も、作家も、そのためのジェネレーターだ。無数のお話が溶けて、無数の音となって、声となって、そして無数の“動き”に変じる。本当にミニマム、かつ本気で壮大な、「夢見るような」時間を現出させたい。蓮沼執太のコメント
目には見えない「音」というエレメントを使って僕は古川日出男と青柳いづみに指揮をする。言葉、声、音、音楽、そして身体。複数の意思が混じり合う新しい時空間を作りあげたい。