映画『シンデレラゲーム』が10月1日から東京・シネマート新宿ほかで公開される。
夢に敗れた女性アイドルたちが繰り広げる命を懸けたサバイバルカードゲームバトルを描く同作。所属しているアイドルユニットの解散公演を終えた沙奈が孤島に拉致され、勝ち抜けばトップアイドルになれるというトーナメント制のカードゲーム「シンデレラゲーム」に参加する、というあらすじだ。
亡き姉の遺志を継いで再びトップアイドルになるため、ゲームへの参加を決意する沙奈役を演じるのは、ドラマ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』でモモニンジャー役を演じた山谷花純。共演者にはアイドルたちにゲームの始まりを告げる男・タキモト役の駿河太郎をはじめ、清水あいり、阿知波妃皇、其原有沙らが名を連ねている。メガホンを取るのは、映画『死んだ目をした少年』などの加納隼。
山谷花純のコメント
私にとって主役というのは、手を伸ばしてもなかなか届かなくて、常に自分の胸の中でいつかいつかと叫んでいた存在でした。台本を開いた時、1番最初に自分の名前がある。それを目にした瞬間、やっぱり大きくて特別だなってただ呆然とその1ページを見つめました。そして、大きな責任を強く感じました。
今回の作品は、アイドルとデスゲームという異色な2つが組み合わさってできています。その異なる対象がぶつかった瞬間に強く光る人間の本心の輝きが今作の見所だなっていうのが第一印象です。
私が演じた灰谷紗奈は、“自分の意思が薄くすぐに人と自分を比べる”そんな弱い印象を持つ子です。そんな役が真ん中にくるからこそ最初から最後まで弱さに隠れた強さがブレてはいけないなと思いました。
シンデレラに輝くための条件とは何か?シンデレラに輝いた人は、どんな顔を見せるのか。その答えは、シンデレラゲームの作品の中に刻まれています。公開まで楽しみにしていてください。駿河太郎のコメント
説明台詞の嵐、出演が決定したのも、台本もらったのも1週間前と、かなり過酷な撮影でした(笑)
でも今までやった事ない非道な役柄で挑戦させてもらえたのは有り難かったです。現場はフレッシュな風が吹いていて、あぁ僕も年取ったなと感じました。僕自身もいろいろ新たに挑戦出来た作品ですし、完成が楽しみです。まぁ完成したものを見たら、きっと反省する事になるとは思いますが、常に挑戦していく役者でありたいなと思います。フレッシュな若手アイドルの殺し合いを楽しんで頂ければ、これ幸い!清水あいりのコメント
「シンデレラゲーム」の出演が決まった時は本当に嬉しかったです。特に菖蒲は私と同じグラビアアイドルなのでその役を任せて頂けることは本当に光栄な事で、今持っている自分の全てを出し切らなくては!半可な気持ちでは挑めないなと思いました。恐怖すらも感じる彼女たちの「トップアイドル」への執着はどこから来るものなのか、台本を読み終えた後ずっと考えていました。闇を抱えたアイドルたちの残酷で狂気的な姿をぜひ劇場で観ていただきたいです。
阿知波妃皇のコメント
今回シンデレラゲームの出演が決まった時は、まさにこのようなストーリーの映画に出たいと以前から思っていたのでとても嬉しかったです。今回、私が演じさせて頂いた白石雪乃はこのシンデレラゲームの中でもあまり感情を上手に表現できない女の子という印象がありました。そして私自身も雪乃に対して共感できる想いもあったので、自然体で挑むことができたかと思います。シンデレラゲームには様々な想いを抱いている女の子達が登場するのですが一人一人個性が違ったり悩みがあったり今の時代の女の子達にも共感できる部分が一つでもあるのではないかなと思っています。是非そこにも注目してみてください。
其原有沙のコメント
初めて台本を読んだ時は、なんて嫌な子なのかなと思いました。最初は優しい子なんだけど、人を騙すみたいなふたつの顔をもっていて。でも本当はずっと自分が一番になりたいって想いが強い子なのかなと思って、その部分が伝わるように演じるのが難しかったです。りんちゃんの豹変する感じが伝わればといいなぁと思います。
加納隼監督のコメント
この殺伐とした世の中、誰しもがアイドル的な側面をもって生きているのかもしれません。皆に愛されるキャラクターを必死に演じて生きているのかもしれません。大人達が作りだした不条理な世界を、汗をかき走り回る少女達は、純真で美しかったです。その美しさが伝わる映画にしたいです。