10月から放送されるテレビアニメ『舟を編む』の声優陣、スタッフが発表。あわせて新ビジュアルも公開された。
フジテレビの深夜枠「ノイタミナ」で放送される『舟を編む』は三浦しをんの同名小説をもとにした作品。中型国語辞典『大渡海』の編さんを背景に、想いを言葉でうまく伝えることができない不器用な人々が織り成す人間模様が描かれる。原作小説は石井裕也監督によって2013年に映画化されており、松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーらが出演した。
アニメでは漫画家の雲田はるこがキャラクターデザイン原案を手掛けるほか、監督を黒柳トシマサ、シリーズ構成を佐藤卓哉、キャラクターデザインを青山浩行が担当する。
公開されたのは、『大渡海』の変人編集者・馬締光也、馬締の先輩編集者・西岡正志、馬締の下宿先の孫娘・林香具矢のキャラクタービジュアル。また馬締役を櫻井孝宏、西岡役を神谷浩史、香具矢役を坂本真綾が演じることも発表された。
なお本日8月18日25:05からフジテレビで放送されるアニメ『バッテリー』の放送時間内に、『舟を編む』のキャラクターボイス入りPVが公開される予定だ。
三浦しをんのコメント
アニメ『舟を編む』、順調に準備が進んでおります。
シナリオ、絵コンテ、美術設定など、どれもこれも感嘆のため息が出てきます。スタッフのみなさまの情熱が詰まった作品になりそうで、とっても楽しみです!
しかも、原作の連載当時からイラストを担当してくださった雲田はるこさんに、キャラクター原案としてご参加いただけるとは! 鬼に金棒だ。
先日、雲田さんと一緒にアフレコにお邪魔したのですが、キャストのかたがたも実力派ぞろいで、すごかったです……。登場人物に声を吹きこむとは、まさに命を吹きこむことなのだなと実感し、感激しました。
いまの段階でこんなに素晴らしいということは、完成品をテレビで拝見したら、私はどうなってしまうのでしょうか。感激死しないよう気をつけます。みなさまにも、放映開始を楽しみにお待ちいただければ幸いです。関係者全員入魂のアニメ『舟を編む』を、どうぞよろしくお願いいたします。雲田はるこのコメント
『舟を編む』連載開始当初から、担当さんと二人で「世界一の『舟を編む』ファンである」事を自負してまいりました。そんな大好きな作品が、発刊から長年に渡って愛され続け、ついにアニメ化です。
こんなに感慨深い事はありません。しかもキャラクター原案としても関わらせて頂き、先日はアフレコにも立ち会わせて頂きました。
冒頭の、荒木さんと松本先生がそば屋で語り合うシーン。後のお話を知っているからなのか、ムネアツだからか、声優さんの演技があまりに素敵だからか、涙がにじんで止まりませんでした。
声優さん方によって命の色が吹き込まれて行く様子はとても特別なものでした。これから絵も動いて、色もついて、我が子…というにはおこがましいですが、我が孫も同然のキャラクター達が動いて行く事、楽しみにしております。是非、皆様もご期待ください。世界一のファンから見ても、すごく良いアニメになりそうです。