住野よるの小説『君の膵臓をたべたい』が実写映画化され、2017年夏に公開される。
昨年刊行された『君の膵臓をたべたい』は、膵臓の病気を患うクラスメイト・山内桜良の闘病日記「共病文庫」を偶然見つけた高校生の「僕」が、死期が迫る桜良と心を通わせていく様子を描いた作品。映画版は、桜良の死から12年後に教師になった「僕」が学生時代を回想するという構成になり、過去と現在の2つの時間軸が描かれる。
重い病気を患うヒロイン・桜良役を演じるのは浜辺美波。桜良の病気を唯一知ることになる「僕」役を北村匠海(DISH//)が演じる。さらに桜良の言葉をきっかけに教師になった現在の「僕」役に小栗旬、桜良の親友で結婚を目前に控える恭子役に北川景子がキャスティングされている。
メガホンを取るのは、『黒崎くんの言いなりになんてならない』『君と100回目の恋』などの月川翔。脚本は『ホットロード』『アオハライド』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などを手掛けた吉田智子が担当する。
浜辺美波のコメント
(オファーを頂いてから)驚きと一緒に、胸にたくさんの感情が溢れでてきて、本当に幸せだと感じています。(原作を読んで)「君の膵臓をたべたい」という言葉を聞いて想像するイメージをいい意味で全部覆されました。桜良ちゃんは、強くて強くて弱い子だと思います。そんな桜良ちゃんを思うと読んでいるうちに切なさと強い想いに涙がこぼれました。桜良ちゃんの元気のよさと強い想いを表せるよう精一杯頑張ります。
北村匠海のコメント
原作を読んで、純粋に感動して涙が出ました。(桜良と【僕】の)相手を思う距離感や思いの強さを美しく感じ、誰かを必要とすることは、こんなに素敵なことなんだなと思いました。今回演じる【僕】は、“自分の領域”を持っている孤独な子なんですが、(桜良と出会ってから)どんどん変わっていっていくので、その姿をお芝居で表現できるよう真剣に取り組んでいきたいと思います。月川監督、スタッフの皆さんと共に、僕達の芝居で“心に残る”映画を作っていきたいです。
北川景子のコメント
『君の膵臓をたべたい』のお話をいただいたときはタイトルのインパクトに驚きました。
私は学生の頃、大切な親友を失った女性の役を演じます。監督、小栗さんとも初めてなので現場がとても楽しみです。小栗旬のコメント
原作の純粋さと儚さに心が潤されました。
オファーをうけ、登場しないはずの人物なので正直驚きましたが、制作チームが紡いだ新たな脚本に新たな覚悟を感じ、出演させていただくことにしました。来年、きっと皆様の心を満たす素晴らしい作品が出来上がることを楽しみにして頂けたら、幸せです。若い二人の純粋さとエネルギーを壊さずにバトンを受け取り、作品の一つのピースとなれるよう頑張ります。