展覧会『前田藤四郎と川上澄生―モダニズム版画の実験室』が10月1日から栃木・鹿沼市立川上澄生美術館にて開催される。
前田藤四郎は1904年に兵庫・伊丹で生まれた版画家。大阪を拠点に、広告印刷会社・青雲社や松坂屋でショーウインドウや商品広告の制作に携わった。1895年に横浜で生まれた川上澄生は、栃木県内で英語教師として勤務しながら、女性への憧れや都市風景をテーマにした版画を詩歌と共に発表した。
ほぼ同時代に生きた2人の作品を併置し、共通する色使いや主題を示す試みになるという『前田藤四郎と川上澄生―モダニズム版画の実験室』。会場では2人の版画作品に加え、当時の商業美術に関わる資料なども合わせた106点を公開する。また会期中には、解説講座や講演会といったイベントも予定されている。