ハイバイの舞台『ワレワレのモロモロ東京編』が、12月10日から東京・五反田のアトリエヘリコプターで上演される。
2003年に主宰の岩井秀人を中心に結成された劇団・ハイバイ。2015年に国内10都市で『ヒッキー・カンクーントルネード』ツアーを敢行したほか、韓国で『ヒッキー・ソトニデテミターノ』『て』の翻訳上演が行なわれた。
『ワレワレのモロモロ東京編』は、岩井が2011年から全国の高校・大学・公共ホールで行なってきた、参加者が「自分で書いて、演じる」というワークショップを起点にしたオムニバス作品。俳優の身に実際に起きた出来事を演劇にして上演する。
岩井が作・演出を手掛け、客演には荒川良々(大人計画)、池田亮(ゆうめい)らを迎える。チラシなどの宣伝イラストは大橋裕之が手掛けている。チケットの劇団先行予約は現在受付中。一般販売は10月8日からスタートする。
岩井秀人のコメント
僕自身はかれこれ10年以上、「自分がヒドい目にあったこと」を中心に取材をし、現実に起こってる「面白ひどいこと」を主な題材として演劇を作ってきたんですが、どうやらそれは演劇では珍しいことのようです。「私小説」なんてのがあるんだから「私演劇」みたいなものがあってもいいのにね。なので何年か前から、自分の活動を普及させ「私演劇作家」を増やすもくろみでもって全国各地、その土地に住む人達の身に起きた「こいつはヒデーぜ!」という話を演劇にしてもらって来た訳です。これってなかなかに演劇の根本なんじゃないかと思ってます。
今まで誰にも言えなかったような、人生に起きた深刻な出来事も、演劇にするとちょっと違う風味になったりします。そこら辺もお楽しみいただければと思っております。