映画『生きる街』が2018年春に公開される。
宮城・石巻を舞台に、東日本大震災を境に生活が一変した家族を描く同作。すれ違う家族の前に、かつて同じ町に住んでいたドヒョンが韓国からやって来て、3月11日以来帰宅しない夫の知られざる姿を語るというあらすじだ。
漁師の夫と2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子役に、映画主演は約10年ぶりとなる夏木マリ、ドヒョン役に日本映画初出演となるイ・ジョンヒョン(CNBLUE)がキャスティング。ジョンヒョンは、役柄と同じく幼少時代を日本で過ごしたという。メガホンを撮ったのは、『捨てがたき人々』『木屋町DARUMA』『アリーキャット』などの榊英雄。
夏木マリのコメント
千恵子のような女性を演じてみたいと思っていたので、千恵子の強さ、弱さにすぐ共感し、それにあわせて、日本人として忘れてはならない震災をテーマにした作品でしたので、演らせていただきたいと思いました。
イ・ジョンヒョンのコメント
初めての日本映画への出演ではありましたが、夏木マリさんは撮影現場で私の日本語の発音を直していただいたり、とても私をサポートしてくださり、感謝の気持ちで一杯です。
撮影場所となった石巻は僕の故郷を思い出させる素晴らしい場所でした。この場所で大きな災害に遭われたということを考えると、とても胸が苦しくなりますが、その日を乗り越え、今力強く生きている多くの方々と出会えたことは僕の財産にもなっています。
この作品を通じて、韓国と日本との友情、家族として生きて行くことの意味、そしてそれを伝えていくことの大事さなど、多くの発見をさせていただきました。榊英雄監督のコメント
どの時代、どの国どの街にもそしてどんな出来事が、身の回りに起ころうとも、人は生きてきた。それは一人ではなく、家族を母胎にして。そして、この映画生きる街は、今の時代を生き抜く、家族4人と、その物語を紡ぐ人達の、小さくとも、根っこが太い作品です。
どうしても夏木さんと、お仕事がしたかった。一緒に過ごしたかった。それが叶いました。監督冥利に尽きます!マリさん、愛してます。
そして、韓国からジョンヒョンさんが参加して頂けました。大事なメッセンジャーの役目を果たしてくれました。ジョンヒョン!また温泉入ろう!日本酒を飲み、色々互いの事を語りたいです。
素敵なスタッフキャストと、家族の様に寄り添えた映画です。
- 作品情報
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『生きる街』
2018年春公開予定監督:榊英雄 出演: 夏木マリ イ・ジョンヒョン 配給:アークエンタテインメント、太秦
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?