羽生結弦の自叙伝『蒼い炎III -究竟編-』が2月2日に刊行。2種類の裏表紙が公開された。
『蒼い炎』は2011年の東日本大震災でホームリンクが被災し、練習場所を求めて全国のリンクを転々としていた羽生選手に遠征費用の役に立てればとオファーした企画だが、羽生選手は自身の印税を全て被災したアイスリンク仙台に寄付することを望んだという。これまで1巻と2巻合わせて35万部を超えるロングセラーとなっており、印税と売上げの一部はリンクを運営する加藤商会に寄付され、アイスリンク仙台の送迎バスなどに活用されているとのこと。
『蒼い炎』シリーズ第3巻となる「究竟編」は、世界歴代最高得点を連発した2015-2016シーズンを終えた羽生選手のオフシーズンからスタート。度重なる怪我に苦しみながらも66年ぶりの五輪2連覇を果たし、2020年四大陸選手権で男子史上初のスーパースラムを達成するまでの歩みが描かれる。「究竟」とは「究極に達すること」、仏教用語で「無上」を意味する言葉。
構成は、長年羽生選手を取材してきたスポーツライターの折山淑美が担当。試合直後の取材で演技内容を自己分析していく姿やスケート観が綴られる。
「通常版」のカバー写真にはスーパースラムを達成した2020年四大陸選手権でのエキシビション『Hope & Legacy』、「Amazon & 楽天ブックス限定版」には2019年GPファイナルでのエキシビション『ノッテ・ステラータ』の写真を採用。共にノービス時代から羽生選手を撮影してきたカメラマン・浅倉恵子によるものとなる。
今回公開された裏表紙には、2018年夏トロント・クリケットクラブでの公開練習取材時のポートレイトを採用。
続編となる『蒼い炎IV』は今春刊行予定。プロ転向後の羽生選手の姿を追いかける。
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