「大人」とよばれる年齢を迎え、親との視線がグッと近くなることでわかる、母親の変化。イライラしたり疲れやすかったり、不調を抱えている母親を見て、身体や健康のことが心配になっている人もいるかもしれません。
しかし、年齢を重ねるにつれて身体が変化するのは当然のこと。もしかしたらそれは、40代後半の女性に訪れる更年期の身体の変化かもしれません。突然の身体の変化や「更年期」というワードそのものに、漠然とした不安を抱えている人も少なくないはず。更年期について正しい知識を身につけ、適切な対策や治療法を知ることで、母の助けになるかもしれません。気軽に話したり相談したりできる間柄として、「二十歳(ハタチ)の節目に母(ハハ)思ふ」ことは、母親の健康を願うことにつながるはずです。
元乃木坂46で、現在は心理カウンセラー、メンタルトレーナーとして活躍する中元日芽香さん。さまざまな心理的変化を抱える相談者に寄り添いながら、心身を健やかに保つ方法をアドバイスされています。今回は自身の母親とのエピソードを伺いながら、中元さんとともにほてりや発汗などの「更年期症状」(*1)について、京都大学で研究しつつ、神戸市立医療センター中央市民病院女性外来において臨床も行う産婦人科医である池田裕美枝先生に教えていただきます。
個人ではなくホルモンのせいだと知識があれば、自分も母親も救われるはず
―年齢を重ねるにつれて「健康や身体」にまつわる話が多くなってきます。とくに20歳という節目を経て、母親との会話や関係が変わってくる方も。中元さんは、お母様との関係性の変化を感じる場面はありましたか?
中元:母親は一番身近な大人の女性。成人を迎えるまでは「親子」という上下関係のようなものがあったと思いますが、20歳を迎え「大人」として扱われるようになるとフラットな関係性になりました。服の貸し借りをしたり、お揃いの靴を持ったり、化粧品の話をしたり、旅行に行ったり。
―友だちのようですね!
中元:以前は母親にリードしてもらい教えてもらうような会話だったのですが、いまはお互いに教え合って対等に話せる関係になりました。なので、もう少し深い話というか検診や身体の話をできるようになったのも大きな変化です。
―それは、何かきっかけがあったのでしょうか?
中元:母親も年齢を重ね、以前より定期的に検診を受けるようになったことで健康への関心が高まりました。我が家は3姉妹で私が一番母親に容姿や体質が似ています。なので、母親の健康診断結果は数十年後の自分かもしれないとお互いに「心配な病気」や「気を付けたいこと」について話すようになりました。
―理想的な関係だと思うのですが、成人を迎えるまではそうではなかった?
中元:小中学生の頃、母親は「母親」という役割をまっとうしていて、深い話をするのも緊張したり遠慮をしていました。1対1で緊張しなくなったのも成人してからです。
池田:そういうものですか!私にも娘がいるので、緊張されていたらと思うと少しショック……(笑)。
中元:姉妹がいるので母親と二人きりという状況が稀だったということもあると思います。19歳でデビューするために上京し、ほどよく親との距離ができたことで一歩踏み込んだ話もできるようになりました。
池田:それはあるでしょうね。私は大学で女性の健康に関する授業を担当しているのですが、授業の中で大学生から「痩せてしまった」「生理が重い」など身体の悩みを一番相談するのは母親だとよく聞きます。それは、親元を離れている人が多いからかもしれないですね。
あと、驚いたのは、更年期にまつわる授業を受けた学生さんが「私の母はこの症状かもしれないので先生のところに連れて行ってもいいですか?」と相談してくれるんです。
中元:やさしい学生さんですね!
池田:更年期とは一般的に、閉経を迎える前後の40代後半から50代前半を指します。女性ホルモンのバランスが大きく変化し、心身ともに変化があらわれる時期で、人によっては身体のほてり、倦怠感などが出ます。
年齢的に、大学生で母親が更年期を迎えている人もいます。症状を知ることで、たとえばすごくイライラしている母親に対して「私のせいなのかな?」と思いつめることはなくなる。個人のせいではなくホルモンのせいだという知識があることで、自分も救われますし母親にとっても心強いと思います。
母も娘も「心配かけまい」と思っていたら本末転倒? 頼ることの大切さ
―中元さんは母親の健康面で心配なことはありますか?
中元:体調が悪くなったら素直に打ち明けてもらえるかな、という心配があります。私と母親は性格が似ていて、おそらく病気になったとしても「大丈夫だよ!」と無理して明るく振る舞ってしまいそうなので。
池田:自分で一生懸命調べることも?
中元:はい。自分でなんとか解決しようとしてしまう気がします。
池田:学生さんで「お母さんに心配かけたくないから不安を話さない」「気づかれないように明るく振る舞う」という方は多いです。ですが、母親と言っても一人の大人の女性。デジタルは弱いかもしれないけれど(笑)、経験を積んでいるから、情報量は子どもよりも多いはずです。教えてもらうというより「一緒に考えてもらいたい」というスタンスで、相談するのはいいと思います。
中元:いいですね! 一人の女性として相談するという姿勢を私も取り入れたいです。
池田:母親も、頼られて初めて頼れる部分があります。世話してきた側の人だから、しんどいときは自分でなんとかしようと無理してしまう。でも、お互いに心配かけまいとしていたら、どちらも苦しいままです。もっと簡単に頼ってほしいですね。
中元:ほんとにそうですね……先に自己開示といいますか、自分の悩みや不安を母親に打ち明けることで母親も心を開いてくれるのかもしれないと思いました。
更年期は、全員に訪れるライフステージの一種
―中元さんは、更年期にどんなイメージをお持ちですか?
中元:本人のQOLに大きく関係してくる症状というイメージです。徐々に身体に変化が現れるものだと思うので、更年期だと気づけなくて鬱に近い状態になったり、自分のことを嫌いになったりしないかなと想像しています。
池田:更年期のことを何も知らないと、突然イライラしたり(*2)眠れなくなったりする(*3)のは、自分の性格や不摂生が原因ではないかと思ってしまいますよね。
―ぜひ今回は、更年期症状の基本について池田先生に教えていただけたらと思います。
池田:知っておいてほしいのは、更年期というのは「幼児期」や「思春期」と同じライフステージの一つであるということ。症状の差はあっても、女性全員に訪れるものです。
中元:そうなのですね。
池田:閉経に向かって、ホルモン量が急激に減少する45~55歳あたりを「更年期」と言います。思春期と比べるとわかりやすいのですが、思春期は男性も女性もホルモンの変動が急に訪れる初めての時期。小・中学生の時に、朝礼の時間に倒れてしまう子っていませんでした?
中元:希ですがいました。
池田:それは、思春期症状の一種です。一方で、元気いっぱいで不調に悩んでいないクラスメイトもいましたよね。そんなふうに、更年期でも症状の出方に差があり、かつ不調の種類も多様です。主な症状として挙げられるのがこちらになります。
池田:ホットフラッシュ(*4)と呼ばれるほてりや発汗など血管運動に原因があるものと、イライラや不眠といった脳に関する症状、めまいや頭痛など自律神経に関する症状、ほかにも脱毛やドライアイなどさまざまな不調が起こります。
―それぞれどのような症状なのでしょうか?
池田:ホットフラッシュは汗をかきやすくなる。滝のように多量の汗をかく、人によっては睡眠時に汗をかきすぎる症状(*5)です。それが原因で目が覚めてしまい、不眠につながる方もいらっしゃいます。
イライラやうつ(*6)は、ずっと気分が塞いでいるような状態になります。自律神経に関する症状も疲労感を感じやすくなり、たとえば以前は一度のお出かけで3~4つ用事をこなせていたのが、一つの用事でぐったりしてしまうようなことも。本調子ではない状態が続きます。
自分のことを後回しにしたり我慢したりしてしまう人はたくさんいる
中元:個人差があるということは、更年期症状に気づかない人もいるのですか?
池田:本調子ではない原因を、更年期だと気づいていない人は多いと思います。ですが、その時期に何かしら不調があれば更年期症状かなと、疑ってもらっていいです。
ですが、たとえばほてりや汗などのホットフラッシュ症状があっても、早めに病院を受診される方は少ないです。それは、汗をかいても「更年期が過ぎればなんとかなるだろう」と思われているから。ですが、ただ我慢して時が過ぎればよいものでもなく、こまめな手当てが必要です。悪化してから病院にいらっしゃっても治りが遅く、早めに来てほしかったと思うことがあります。
中元:我慢している時間もつらいですよね。
池田:おっしゃる通りです。自分のことを後回しにしたり、我慢したりしているお母さん世代は多い。ですが、我慢を続けていると症状が恒久的になってしまうことがあるので、早くケアしてもらいたいです。
―生理痛が、まさにそんなイメージです。
池田:こんな程度で病院に行かなくていいって思ってしまうんですよね。婦人科はハードルが高いのか、内科や耳鼻科を受診されて、回り回って私のところに来る方もいます。なので、学生さんがお母様を連れてきてくださるように、第三者が「更年期かもしれない」と気づいて紹介してくださるのはありがたいです。
症状の程度によっては、医療行為までいかなくてもいいんです。ですが、少しでも不調があるなら何かしらの手当てをしてほしいですね。
人のためではなく「自分をケアする」習慣をつける
―先ほど話題に上がりましたが、ほてりや発汗などの更年期症状による不調によって、どのようなQOLの低下が考えられるのでしょうか?
池田:個人差はありますが、不眠(*3)に悩む方は多いです。眠りが浅かったり寝つきが悪かったり。あとは抑うつ気分ですね。不眠やメンタルの不調はご自身で気づかれるよりも、私が問診することで「そういえば」と話してくださる方が多いです。
ホットフラッシュについて伝えておきたいのは、滝汗までいかなくても身体や顔がしょっちゅうほてったり夜中だけ汗をかいたりするのも更年期症状だということです。首から上は暑いのに手足が冷たい、と悩まれる方もいらっしゃいます。
中元:以前の自分と比べて変化を少しでも感じたらそれがサインですか?
池田:そうですね。少しでも変化があれば、それがサインです。
中元:受診をするとどのようなアプローチで治療するのでしょうか?
池田:人それぞれアプローチは違うんです。なので、まずは自分の不調を認めて、無理をしないこと。自宅でのセルフケアも含めていろんな方法を試して「自分をケアする」習慣をつけてもらいたいです。
そのうえで、病院に来てくださった場合はお薬の話になります。よく処方しているのは「ホルモン補充療法」(*7)という女性ホルモンを少量ずつ体内に入れる方法。漢方薬やサプリメントをおすすめすることもあります。ほかにも治療の選択肢は広がってきていますし、不調の原因が更年期以外の可能性もあるので、一度婦人科を受診いただけたらと思います。
中元:私も我慢してしまうタイプなので「自分をケアする」は心がけたいです。
池田:我慢して耐えている方は、ほんとに多いです。病院通いをしていることをどうやって上司に伝えるのか、どうやって休みを増やしていくのか、そんな話をすることもあります。
中元:よく、精神科に行くのはすごくハードルが高いと聞きます。自分の症状を病気だと認めるのが怖いと。その気持ちも理解できるので、まずは自分の相談しやすいところに打ち明けてもらうだけで何かが変わるのかなと思いました。
更年期はみんな訪れるもの。思い込みを手放して、周りにどんどん話していく
池田:やっぱり「更年期」という言葉にネガティブイメージがありますよね。認めることにハードルがある。女の人は若いことに価値があって、更年期になると価値が下がるという昔ながらのバイアスが内面化しているのかもしれません。でも、みんな訪れるのだから、そんな思い込みは手放してほしいです。
中元:手放した方が楽に話せるようになりますし、話してもらえた家族や職場の人も助かるかもしれません。
池田:中元さんは心理カウンセラーとして活躍されていますが、どのような方が相談にいらっしゃるんですか?
中元:学生さんなど若い世代の方もたくさん来てくださいます。そうすると、家族関係の相談はよくあります。家族は最も近いコミュニティーなので、狭い世界で苦しんでいる方も。家族という枠組みを外して別の考え方や対個人であることを伝えますが、根深い悩みなので丁寧にお話を聞いていきます。家庭といってもいろいろな雰囲気があるのだなと常々感じます。
「こうしなさい」と決めつけるような声かけはしないこと
―機嫌よくいるためには心と身体が健康であることが大切で、そのためにお互いの健康を気遣える社会になるといいと思います。それには、会話から互いを知ることが大切。対話する際に気をつけたい声かけはあるのでしょうか?
池田:細かく言えばいろいろあるのですが、一つ「こうしなさい」と決めつけるような声かけはやめた方がいいです。なぜなら、決めるのはご本人だから。「アイメッセージ」といって、「私はこう思う」「私はこう言われると嫌だ」と主語を自分にする声かけはいいかなと思います。
中元:「こうじゃない?」と言われると、逆にやりたくなくなりますよね(笑)。「アイメッセージ」はカウンセリングでもよく使われるものです。私も話はたっぷり聞きますしアドバイスを求められたら答えますが、最終的に決めるのはご本人だと思っています。
―中元さんはカウンセリングされる際に、相手の話を聞き出すうえでどのようなことを大事にされていますか?
中元:相手が何を話したいのか、逆に何を話したくないのかポイントをつかむことです。話したいけど話せないことが人には必ずあるので「話したい」と思ってもらえるように自分から心を開きます。自分の感情を抜きにしてクライアントさんのどんな話でも受け止めるという姿勢で。対話を重ねながら気持ちを整理するようにしています。
池田:今日お話をしていて、中元さんは心の扉を開いてくださっているなと思いましたよ!
中元:うれしいです! でも、中高生の頃は悩みを口にできない性格だったので、20歳を超えて変わってきました。それこそ、婦人科に初めてかかったのは20歳の頃でした。先生が冷静に疾患を診断くださって、気持ちが楽になった記憶があります。それから、人に話を聞いてもらうことが億劫ではなくなったように思います。
ほてりや発汗を心配することなく服の貸し借りができるようになるのは、うれしいこと
―20歳前後の方が、更年期女性と対話をする上で使いやすい言葉や声かけはありますか?
池田:「ホルモンの揺らぎ」という言葉は便利です!母親に対して「今日、更年期の勉強をしてきたんだけどね」と話し始めるよりも、「ホルモンの揺らぎの勉強をしてきたんだけどね」と話した方が、思春期や生理の人も該当するので受け入れやすい。最近「PMS(月経前症候群)」(*8)という言葉が市民権を得て、不調を言いやすくなりましたよね。同じように使ってもらいたいです。
あと「何かできることはありますか?」と気遣う声かけも相手に負担がないと思います。
―その言葉は母娘に限らず、男性でも意識できそうですよね。
池田:そう思います。更年期とは、45~55歳の女性に多い体調がすぐれない時期。それだけでも知っておいてもらえたら女性の上司や母親に対する声かけが変わるでしょうし、女性側も心強いと思います。
―更年期症状に限らず、健康を気に掛けることは家族や友人との間柄において大事なことです。誰かの健康を心配に思った時、おふたりはどのようなことを心がけていますか?
中元:自分から「どうしたの?大丈夫?」と切り込んでいくタイプではないので、大切な人たちには「何かあったら力になりたい」というメッセージを常々伝えるように心がけています。困ったとき一番に思い浮かぶ人でありたいです。フェムケアなど女性の身体についても発信することで話しやすい場所をつくりたいです。生理痛(*9)やピルについて話す機会はありましたが、これからは更年期についても学びを深めたいと思いました。
池田:私は女性外来を担当する中で「背負い過ぎていませんか?」という視点でお話しすることがあります。話を伺うと、介護も発達障害の子どもの面倒も「全部私がやらなきゃ」と思っている人が多い。ですが、そんなことないんです。しんどい時は「今はできない」と言っていいし、社会的支援に頼ることもできる。その人がまっとうしようとしている責任感を、違う視点を投げかけることで軽くしたいですね。
―最後に、池田先生のお話を伺って、お母様とどんなコミュニケーションを取っていきたいと思われましたか?
中元:母は悩みを溜め込んでしまうタイプなので「今日は元気がないな」とかちょっとしたことでも話してもらえるように、私自身の話も打ち明けたいと思いました。それは、20歳前後の若い方でも実践しやすいのかなと。あと、池田先生に教えていただいた更年期の話も共有したいです。
池田:距離が近すぎると、不安を伝えることってとても難しいですよね。なので、私や中元さんのような第三者的な視点を頼りに「こんなことを教えてもらった」と会話してもらえると、ぶつからないのかなと思います。ただ、母娘といっても「個」なのでわかり合うことは難しいですし、思いやることはできても共感しすぎる必要はないと思います。
─中元さんはお母さまと服の貸し借りをされるとおっしゃっていましたが、今日学んだことで、ほてりや発汗に悩まれる母親は大切な服を借りることに躊躇する可能性もあるのかな、と想像しました。
池田:娘さんの服を汚したくないからケアしようというのも、自分をご機嫌にする気づきのきっかけになりますよね。
中元:ほてりや発汗を心配することなく服が着られるのは、嬉しいことですしね。
池田:そうした悩みを抱えるお母さんの声を聞き逃さない医者で在りたいです。今後は、娘と洋服の貸し借りで悩むお母さんを診療することを目標にします!
参照元
*1 早めの相談がカギ 更年期に多い症状と病気 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
*2 イライラ | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
*3 不眠 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
*4 ホットフラッシュ | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
*5 だるい、疲れる | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
*6 うつ | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
*7 更年期の治療法 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
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1996年4月13日生まれ、広島県出身。15歳から「乃木坂46」に加入。グループ卒業後は認知行動療法やカウンセリング学などを学び、現在は心理カウンセラー&メンタルトレーナーとして活動し、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設。自身の経験からフェムケアなど女性の身体にまつわる発信も積極的に行う。著書に『ありがとう、わたし 乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで』(文藝春秋)。PodcastQRにて「中元日芽香の『な』」が毎週月曜あさ7時に配信中。
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京都大学医学部卒業。総合内科にて研修後、産婦人科に転向。現在は臨床にあたりつつ、京都大学大学院博士課程にて研究を行う。京都大学リプロダクティブ・ヘルス&ライツ ライトユニット代表。ソーシャルワークプラットフォーム「KYOTO SCOPE」事務局代表。女性医療ネットワーク副理事長、ウィメンズ・ヘルス・アクション オブザーバー。
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