メイン画像:はるな檸檬描き下ろしコメント付きイラスト © 2021 CURIOSA FILMS - GAUMONT - FRANCE 3 CINÉMA - GABRIEL INC. – UMEDIA
はるな檸檬が映画『幻滅』のために描き下ろしたイラストが到着した。
4月14日から公開される同作は、恐怖政治の時代が終わり、宮廷貴族が復活した19世紀前半のフランスを舞台にしたオノレ・ド・バルザック『幻滅――メディア戦記』を『偉大なるマルグリット』のグザヴィエ・ジャノリ監督が映画化した作品。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻ルイーズと駆け落ち同然に上京するが、やがて当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくというあらすじだ。
リュシアン役をフランソワ・オゾン監督『Summer of 85』で注目を集めたバンジャマン・ヴォワザンが演じたほか、ヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドランらが共演。
『ダルちゃん』『ZUCCA×ZUCA』などで知られる漫画家・はるな檸檬が登場人物の特徴を捉えたイラストには、バンジャマンに対して「美しさに衝撃を受ける」、リュシアンについて「才能と自尊心とピュアさと虚栄心と若さゆえの危なっかしさが共存した佇まいが秀逸です…。お前ーっなぜそんなことする!?」、グザヴィエ・ドランが演じたナタンについて「結局こういう奴が勝つよなあ。」といったコメントが添えられている。
バンジャマンを主役に抜擢したことについて「当然の選択」と語るジャノリ監督は「長時間のテストを受けてもらい、衣装を着て詩を読んでもらったり、笑ってもらったり、泣いてもらったりしました。彼には甘さを排除した無邪気さがあり、官能的でありながら下品ではなく、頑張らなくても当時の口調が備わっていました。わずかな仕草にも計算ではない優美さがあり、どうしたって映画的」、同作で共演している「ジェラール・ドパルデューと対峙しても揺らがない」とコメント。
また野崎歓(放送大学)は「バンジャマン・ヴォワザンの魅力が、映画版『幻滅』にとって決定的な要素となった」と語っている。
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