バフティヤル・フドイナザーロフ監督の特集上映『再発見!フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅』が6月3日からユーロスペースほか全国で順次開催。予告編が公開された。
日常の冒険や小さな驚きをユーモアですくいとり、ファンタジックな世界を生みだしたバフティヤル・フドイナザーロフ監督は、ソビエト連邦の解体により母国タジキスタンが独立した1991年に26歳でデビュー。のちに勃発した内戦中も映画を撮り続け、6本の長編映画を遺して2015年に49歳で逝去した。昨年の『ヴェネチア国際映画祭』で『少年、機関車に乗る』レストア版がプレミア上映されたのを機に、欧州の映画会社が世界配給権を獲得し、世界的にフドイナザーロフ監督の再評価が始まったという。
上映作品には17歳のファルーと7歳のアザマット兄弟の旅を描く『少年、機関車に乗る』2Kレストア版、内戦下のタジキスタン・ドゥシャンベでロープウェイの操縦士をするダレルと父親に賭博のかたにされたミラの恋を描いた『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』4Kレストア版、未来を切り開こうとする少女が繰り広げるファンタジー『ルナ・パパ』4Kレストア版、アラル海を航海中に妻や仲間を失った船長が贖罪を求め彷徨う姿を描いたフドイナザーロフ監督最後の作品『海を待ちながら』の4作品がラインナップ。
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