メイン画像:『モダンかアナーキー』©︎2023 Daichi Sugimoto
映画『モダンかアナーキー』が7月1日から渋谷・シアターイメージフォーラムで2週間限定上映される。
杉本大地監督がコロナ禍前の2019年夏に撮影した同作は、謎の転落死を遂げたスケボー少年の死をめぐる少年少女の日常を描いた物語。監督と交流のあった俳優仲間たちが筆頭になり、「商業作品の真似事ではない感性に訴える映画を作りたい」という目標を掲げて製作された。
高校3年生の主人公コウ役に金子大地、謎の転落死を遂げたスケボー少年の新垣役に村上虹郎、新垣に恋をする少女・ハナ役に河合優実、ハナに想いを寄せるフジ役に藤江琢磨がキャスティング。
【金子大地のコメント】
3年前に撮影したモダンかアナーキー、この度やっと公開が叶い、感無量です。
監督キャストほぼ同世代で作りました。
若さとエネルギーが迸る作品になったのではないかと思います。
是非その熱量を体感しに劇場へ足をお運びください。
【河合優実のコメント】
撮影から4年を経て完成した今作を見て、皮膚を直に触ってくるような生々しい映像を一片ずつ削りとった跡に、必死に物語の姿を浮かび上がらせようとする試みに再び胸が熱くなりました。
杉本さんの鋭い感覚に確かに魅せられながら、夜な夜な皆で集まって撮影をしていました。私にとって、身体と頭と心と言葉を使って、人と一緒に映像で何かを語ろうとするという、映画という遊びの原風景だった気がします。
劇場で公開する機会をとても嬉しく思います!多くの人に届けば良いなと思います。
【藤江琢磨のコメント】
まずは皆さんにお披露目できること、大変嬉しく、ありがたく思います。
監督と役者、みんなで話し合いながら、遊びながら、一緒に時間を過ごして作ったのを覚えています。
色んなことを欲しがる役でした。
好きな人、憧れの存在のそばにいること。
青春のせいにして、やっておくべきことはやっぱりあるなと思いました。
今の時代を生きる人たちが、この作品を観てどんな風に感じるのか?気になるところです。
【杉本大地監督のコメント】
何の志もなく、心も体もどこへも持って行き場のなかった10代の頃の気持ちや、出来事を元にこの作品の構想をはじめました。あの時の負のエネルギーとでもいうのでしょうか。容赦なく湧き出てきて、与えられているのか、それとも奪われているのかさえわからない。ある意味、俗に言う黒歴史の類であり、一番不毛な時代だったとも言えるのですが、僕はまだそれと共生しているように思えるのです。
何か一つでも、感覚的に受け取って頂けたら光栄です。
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