FENDER FLAGSHIP TOKYOが本日6月30日、原宿・表参道エリアにオープンした。
フェンダーブランドの創設から77年で、世界初の旗艦店となる同店舗。原宿の商業ビル「THE ICE CUBES」の地下1階から地上3階の4フロアにわたって展開されている。
6月29日に行なわれた内覧会の様子をレポートする。
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店内はアパレルショップのような開放感
ガラス張りの店内は明るく、アパレルショップのような雰囲気。ストアデザインは代官山T-SITEなどを手がけたクライン ダイサム アーキテクツが担当した。「誰もが気軽に入りやすい店」を目指した空間づくりで、家族や友人とも気軽に立ち寄れそうだ。
1階はフェンダーの世界観と新製品を象徴するフロア。アーティストのシグネチャーモデルや旗艦店限定の商品が販売されている。
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ピック型のテーブルや、フェンダーの代表的なモデル「ストラトキャスター」の輪郭を模した照明など、フェンダーならではの遊び心も満載だ。
ギターやベース以外に、店舗限定のオリジナルグッズや旗艦店オープンと同時にローンチされる新アパレルブランド「F IS FOR FENDER」の商品が展開されており、Made in Japanにこだわった小ロット生産の製品も並んでいる。
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2階には爆音でアンプを試奏できるブースも
2階では主にフェンダーUSAとフェンダージャパンの商品を展開。それぞれの楽器の後ろにはQRコードが添えられており、価格やカラーバリエーションをスマホで確認できる。
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気になった商品はその場で試奏が可能。専用のヘッドホンをつなぐことで、店内の雰囲気を気にすることなく楽器との対話を楽しめる。
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さらに、アンプの試奏が可能な「特設防音ルーム」も設置。30種類以上のアンプから自由に選び、実際の音の鳴りを確かめることができる。
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最高級のフェンダー製品がずらりとならぶ3階
3階にはフェンダー最上級ブランド「Fender Custom Shop」の専用フロア。世界のトップアーティストのギターを手がけるマスタービルダーや、熟練工のチームビルドによる傑作が展示されている。
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ガラスケースにはマスタービルダーが手がけたギター・ベースが展示。
完全予約制のオーダーメイドギター製作ルーム「ドリームファクトリールーム」も設置。アメリカの工場から取り寄せた素材を見比べながら、自分だけのギターを作ることができる。
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ピックガードごと取り替えられる特殊なギター。ピックアップを簡単に交換できるため、好きなトーンを探すことができる。
地下にはカフェが併設。イベントスペースも
地下にはウクレレやアコースティックギターが展開。大きなLEDスクリーンも備えており、100人規模のイベントスペースとしての活用も考えているという。
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カスタマーケアのブースもあり、フェンダーのエキスパートチームに楽器の状態について相談が可能だ。
さらに、初のオリジナルカフェ「FENDER CAFE powered by VERVE COFFEE ROASTERS」も同フロアにオープン。フェンダーと同じカルフォルニアのブランド・VERVE COFFEEとのコラボで、ここだけのオリジナルブレンドや、国内の小麦にこだわったフード、ヴィーガン対応のサンドイッチを楽しむことができる。
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世界初の旗艦店はなぜ東京に?
フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーションCEOのアンディ・ムーニーは「我々の売り上げは約10億ドル(約1,440億円)となり、そのなかでもアジア太平洋地域は世界で最も速く成長している。向こう10年間でアジアは最大の音楽市場となる」と話し、「東京はそのなかでも最も影響力のある場所だと考えており、旗艦店を原宿表参道に設けた」と旗艦店出店の意図を説明。
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FENDER FLAGSHIP TOKYO オープン記念セレモニー
フェンダーミュージック株式会社 代表取締役社長 アジアパシフィック統括のエドワード・コールは「訪日観光客の多さ」や「日本の顧客対応の良さ」も東京への出店理由として挙げ、「ラルフローレン、シャネル、ナイキ、アップル、ルイヴィトンなど世界の偉大なブランドと並び、世界の一流ブランドとしての正当な地位を占めることを目標としています」と今後の展望を語った。
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FENDER FLAGSHIP TOKYO オープン記念セレモニー
また、同店について「私どもはアーティストは天使であり、彼らに飛ぶための翼を授けていると信じています。そして、我々の使命は全てのプレイヤーの音楽の旅路をサポートすることであり、この精神に基づいてFENDER FLAGSHIP TOKYOは作られたと思っています」と話した。
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