メイン画像:『オオカミの家』©︎ Diluvio & Globo Rojo Films, 2018
映画『オオカミの家』が8月19日に公開。予告編と場面写真、メイキングが公開された。
同作はチリの監督クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャの2人組による初の長編映画。ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューン「コロニア・ディグニダ」にインスパイアされた作品で、チリ南部のコミューンから脱走し、森の中の一軒家で2匹の子ブタと出会った娘・マリアの身に起こる悪夢のような出来事をストップモーションアニメで描いている。
レオン&コシーニャ監督は脚本、美術、撮影、アニメーションなども担当。チリ国立美術館、サンティアゴ現代美術館やオランダ、ドイツ、メキシコ、アルゼンチンにある10か所以上の美術館、ギャラリー、文化センターをスタジオ代わりに実寸大の部屋のセットを組み、ミニチュアではない等身大の人形や絵画をミックスして制作された。
企画段階を含めると、完成までにかかった期間は5年。実際に作る様子や制作途中の映像をエキシビションの一環として観客に公開するという手法で映画を完成させた。『第68回ベルリン国際映画祭』カリガリ映画賞、『第42回アヌシー国際アニメーション映画祭』審査員賞を受賞。
予告編はカルト教団のコミューンから脱走したマリアが逃げ込んだ一軒家で2匹の子ブタと出会う場面からスタート。マリアは安全な場所を見つけたかに思えたが、子ブタも部屋も禍々しい姿に形を変え、どこからかマリアの名前を呼ぶ声がするという構成になっている。
今回の発表にあわせて、アリ・アスターが製作総指揮を務めた同時上映の短編『骨』の場面写真も公開された。
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