杉咲花が市子への思いを語る。映画『市子』インタビュー映像到着

©2023 映画「市子」製作委員会

映画『市子』で主演を務める杉咲花のインタビュー映像前編が到着した。

『市子』は監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品『川辺市⼦のために』が原作。川辺市子が恋人の長谷川義則からプロポーズを受けた翌日に突然失踪し、長谷川が行方を追ってこれまで市子と関わりがあった人々から証言を得ていくと、彼女の底知れない人物像と衝撃的な真実が次々と浮かび上がるというあらすじだ。12月8日公開。

インタビュー映像は、同作のワールドプレミアとなった『釜山国際映画祭』の期間中に撮影。「この作品が、自分たちを釜山に連れてきてくれた」と語る杉咲は、「自分が大きなスクリーンで拝見してきた素晴らしい作り手のみなさまが集まっていたり、以前映画でご一緒した宮沢りえさんと再会できたこともすごくうれしかったですし、本当にたまらない時間だったなと思います」と映画祭への参加を振り返る。

同作については「自分たちのすぐ隣にいる人たちの話だと思っていて、物語の中だけの話ではない、実態のあるもの」と語り、この映画が海外でどう受け取られるのか、興味と共に緊張を抱いていたことを明かした。

公開に先駆け同作を鑑賞した人々からの賞賛に対しては「市子っていう人がまだ心の中にいるって言ってくださる方がいて。何かがその方の中に響いたんだなって思えてグッときたんですけど、身近な存在として観てくれたってことなのかなと思って嬉しかったですね」とコメント。「市子の存在がその人の中に残るというのは、演じた自分としては“よかった”と一言で言えることではないんですけど、残っていてくれてホッとしますね」と安堵の様子を見せた。

市子の恋人・長谷川役を演じた若葉竜也については「若葉さんはこんな表情をしていたんだとか自分が出ていないシーンの登場人物の方たちの表情を見ながら、市子をこんな風に眼差していてくれていたんだなと、その眼差しが多様だったのが印象的ですね」と語った。

また、杉咲は「普段お芝居をしていると演じ手の視点としてこういうシーンになったらいいなとか、いい表現ができたらいいなみたいな俳優としての欲が出てきてしまうんですけど、実際にカメラの前に存在している市子はそんな風には思ってはいないはずだから、その欲をなるべく落としていきたいなっていう感覚はありながらもすごく難しいこと。でも、今回は隠したいって思えば思うほど、感情が出てきてしまう瞬間に出会ったりとか自分がどうなってしまうかわからない怖さが本番中にあったりして、そういうのは初めてだったので、市子がものすごく自分に近づいてきてくれたような感覚があって忘れられないと思いますね」と撮影時の気持ちを振り返った。

12/8(金)公開『市子』公式サイト


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