イギリスの「鬼才」ピーター・グリーナウェイ特集開催。代表作4作オリジナル版を劇場初上映

『ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師』が3月2日より東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。

画家、アートディレクターとしても活動するグリーナウェイ監督。今年行なわれた『第79回ヴェネチア国際映画祭』ヴェネチアクラシックス部門では『英国式庭園殺人事件』が上映され、本国イギリスでは、同作の公開40周年を記念し4Kリマスター版の特別上映が開催された。

特集上映では、グリーナウェイの数ある作品のなかでも音楽家マイケル・ナイマンが音楽を手掛けた作品を選定。ラインナップは、グリーナウェイ初期の英国南部を舞台にしたミステリー『英国式庭園殺人事件』、動物の腐敗過程を映像で記録することに没頭する双子の兄弟を描いた『ZOO』、同じシシーという名前を持つ3人の女性たちによる殺人を描いたサスペンス『数に溺れて』、ウィリアム・シェイクスピア最後の戯曲『テンペスト』を映画化し、黒澤明監督『乱』などで知られる日本のデザイナー・ワダエミが衣裳を担当した『プロスペローの本』の4作品となる。

『英国式庭園殺人事件』と『数に溺れて』は、グリーナウェイ本人の許可を得て4Kリマスターされた素材で上映。また、他作品についてもオリジナリティを尊重し、本国より提供された上映素材をそのまま使用し、4作品全て修正無しのオリジナル版で劇場初上映となる。4K上映は対応劇場のみ。その他は2K上映。



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