SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は12月8日、タレントのマネジメントや育成業務を担う新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」の発足を発表した。
新会社名は14万156件のファンからの公募を経て決定したという。STARTO ENTERTAINMENTの代表取締役CEOには、株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントでバイスプレジデントなどを歴任した福田淳氏が就任した。
タレント個人や各グループは、専属マネジメント契約またはエージェント契約を締結するといい、「タレント自らがその活動の方向性に応じて自分自身で活躍のスタイルや場を求めていくことになり、当社はプロデュース機能やマネジメント機能を各タレントに提供し、タレント活動をサポートしていきます」としている。
また、同社の公式サイトでは、「今までのサービスの継続に加えて、3つの新しいことに挑戦します」として、DX化やグローバル展開に取り組むことを宣言した。
DX化:独自の音楽配信サービスを立ち上げる
グローバル展開:米国、韓国等、世界展開
メタバース市場参入:最先端技術でアーティストの才能を拡張
取締役COOには井ノ原快彦氏、取締役CFOに辰喜一宏氏、取締役CCOに和田美香氏、社外取締役に佃慎一郎氏が就任。2024年1月中に、旧ジャニーズ事務所(現株式会社SMILE-UP.)と利害関係のない監査役1名が就任する予定という。
▼福田淳氏のメッセージ全文
このたび新しく誕生する「株式会社STARTO ENTERTAINMENT」のCEOに就任する福田です。
社名の意味は「STAR(スター)と(未来へ向かう)」。
タレントたちと、これから出てくる後輩たち、それぞれの個性や目標に寄り添い、伴走する。そして、ここから新たな伝説をスタートする。そんな思いを込めています。
スタートエンターテイメントは、それぞれのタレントの希望に応じて、エージェント契約を行うこともあれば、他の事務所と同様に、タレントのマネジメントを行うことあります。
このエージェント制とマネジメント制のハイブリッドというスタイルは、タレントのキャリアパスの自由度を増やすためのもので、世界のエンタメ業界においても新しいビジネスモデルです。
スタートエンターテイメントの経営陣は、タレントたちを支えるため、経営に専念するチームです。私たち経営陣は、今まで彼らが構築してきた部分を変えようとは全く思っておりません。そしてファンの皆さんが、一刻も早く安心して、彼らを応援できるような形にしていきたいと思います。
今後は、加えて、新しい試みもサポートしていきます。
ジャニーズ事務所のアーティストとして磨いてきた彼らの歌、ダンス、演技。これらの一流コンテンツは、世界中に大きな影響を与えてきた「日本の宝」です。グローバル展開を考えたいアーティストに対しては、米国・韓国など、海外のエンタメ業界への橋渡しも手掛けていきたいと思います。
また、私は長年IT業界におりましたので、若いアーティストたちが将来を見据えて興味を持っている最先端技術の方面も動かしていく構想です。
今回、新会社を組成するにあたり、テレビ局や経済界など多くの方々から、SMILE-UP.からの経営分離を求める声がありました。
ですから経営陣は、井ノ原さん以外、SMILE-UP.とは、これまで関係がない面々で、それぞれが経営や法律や財務のプロフェッショナルです。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
2023年12月8日
株式会社STARTO ENTERTAINMENT
代表取締役CEO
福田淳
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