甫木元空(Bialystocks)監督の映画『BAUS 映画から船出した映画館』の製作が決定した。
同作は『吉祥寺バウスシアター 映画から船出した映画館』『吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記』を原作に、青山真治が温めていた脚本を甫木元空が引き継いで執筆した、いまはなき吉祥寺のミニシアターをめぐる家族の物語。
映画上映に留まらず、演劇、音楽、落語など「おもしろいことはなんでもやる」というコンセプトを掲げて30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館「井の頭会館」がつくられ、1951年にはバウスシアターの前身となる「ムサシノ映画劇場」が誕生した、その長い道のりを共に歩んだ家族たちを描く。2025年の公開を目指して制作。
今回の発表にあわせて、「“あの頃”吉祥寺の映画館では何が起きていたのか?」と銘打ち、劇中で使用する当時の写真や映像の一般公募がスタート。2月29日まで募集している。
【甫木元空(Bialystocks)のコメント】
映画館が生まれ、大きくなり、そしてなくなるまでの物語。そこに特別な秘密があるわけではなく、世界中どんな街にも存在する映画館に生きた無名の家族の物語です。
映画という窓を街に作り、娯楽という風を吹き込む事に奮闘した無名の(無数の)人々の密やかな企み。決して戦争をしてもよいと企む人々ではない。かすかな自由と幸福を見つけようと懸命に生きたこの家族の思いが、空想と共にささやかな一本の映画となって、世界の人々に映画館の存在を改めて説いてくれる。そんな願いを込めて本作を作れたらと思っています。
©本田プロモーションBAUS/boid
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