舞台『COCOON PRODUCTION 2024「ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-」』が7月9日から東京・新宿のTHEATER MILANO-Zaほかで上演される。
松尾スズキの作・演出により、1991年に悪人会議プロデュースとして初演された『ふくすけ』。薬剤被害によって障がいを持った少年「フクスケ」を巡って様々な境遇の登場人物たちが、底なき悪意と情愛に突き動かされながら必死にもがき生きる姿を描く。松尾はかつてのインタビューで「生まれてきたこと、そして時世に付きまとう不平等や不条理に対する怒りをバネに厄介な作品を進化させる」と語っている。
12年ぶり4度目の上演となる今回は、サブタイトルを「歌舞伎町黙示録」と題し、台本をリニューアル。歌舞伎町を舞台にフクスケが入院する病院の警備員コオロギと盲目の妻サカエの夫婦を軸に物語が展開する。
出演者は阿部サダヲ、黒木華、岸井ゆきの、松本穂香、内田慈、荒川良々、皆川猿時、伊勢志摩、猫背椿、宍戸美和公、町田水城、河井克夫、菅原永二、オクイシュージ、秋山菜津子、松尾スズキら。配役は後日発表される。
チケットは5月26日10:00から販売開始。東京公演終了後、8月9日からロームシアター京都 メインホール、8月23日から福岡・キャナルシティ劇場を巡る。
【松尾スズキのコメント】
『ふくすけ』は、20代の終わり、初めてギャグ中心ではなく、ストーリーとキャラクターを煮詰めて考えた作品です。当時、初進出のスズナリでお客さんが列をなしていた光景が忘れられません。
新しくできた劇場の場所が歌舞伎町であると聞き、迷いなく歌舞伎町が舞台のこの芝居の再演を思いつきました。
今回、新たな設定として、やはり自分が演じていたコオロギという役に思い入れがあって、コオロギが主役の話も見てみたいなと。
ここまで毒毒しい芝居は最近見ないと思います。歌舞伎町の毒と芝居の毒、それが相乗効果となって逆に美しい、みたいな芝居を目指します。お楽しみに!
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