キュンチョメの個展『キュンチョメの絵』が5月11日から外苑前・ワタリウム美術館地下 オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリーで開催される。
同展は、キュンチョメ初の絵をメインとした展覧会。これまでに発表された映像作品に関わるドローイングやペインティング100点以上を初公開、販売するほか、黒部市美術館で開催された個展『魂の色は青』で発表した映像作品『海に祈りを溶かす』を3メートルのLEDパネルを使用して屋外展示する。
会期中には、オン・サンデーズのカフェと連携し世界の70か所から集めたコーヒー豆を1粒ずつブレンドした「地球コーヒー」を提供。そのほか、Tシャツの作品『野良犬を着る』や、カタログ、グッズが販売される。
【キュンチョメのコメント】
キュンチョメ初の絵の展示を開催します。たぶん100点くらい(もしくは150点くらい)は展示できるんじゃないかな。私たちは2011年の大震災をきっかけに活動を始めて、世界中のいろんな場所でビデオカメラを片手に作品を制作してきました。でも最近は、荷物に絵の具とキャンバスが加わりました。映像では記録できない、制作の空気や記憶や空想や、もっともっと生のものを絵には詰め込めるからです。
絵を描き始めた当時、私は日記にこんなことを書いていました。
『絵を描くのは海に潜るのと似ている。ふっと息を止めて、潜っていくから』
最近は、首の力も腕の力も抜いて、ふーっと息を吐きながら描くようにしています。それは、海に潜る直前に必要な動作と一緒です。絵は私にとって、もっともっと深く潜るために必要な行為なのかもしれません。そんな一息の呼吸を、どうぞご覧ください。
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