後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が創立したNPO法人「アップルビネガー音楽支援機構」が、滞在型音楽制作スタジオ完成に向けたクラウドファンディングをCAMPFIREでスタートさせる。
インディペンデントに活動するミュージシャンやアーティストに金銭的・技術的な支援を継続的に行なうことを目的とし、今年5月に設立されたアップルビネガー音楽支援機構。活動総称を「APPLE VINEGAR -Music Support-」とし、静岡・藤枝に活動拠点となる滞在型音楽制作スタジオ「Music Inn Fujieda」を建設する。
レコーディングスタジオは天井が高い蔵の特性を活かした生ドラムの良い音を録音できる環境となり、後藤がこれまでに集めたレコーディング機材も提供し、自由に使用できるよう整備する予定とのこと。2025年秋頃の完成を目指すという。
隣接する母屋は宿泊施設として改修し、ミュージシャンが滞在する宿泊スペースと、地域交流を行なうコミュニティスペースとする予定だ。
後藤は、7月19日に藤枝市役所で行なわれた法人設立会見で「音楽制作の現場が変化し、大手レーベルに属さないミュージシャンにとって制作費が限られている現状を踏まえ、気兼ねなく使用できるスタジオの必要性を強く感じた。ミュージシャンが自由に創作活動を行なえる場であり、地域コミュニティと音楽をつなぐ新しい拠点となるスタジオづくりを目指したい」と語っていた。
クラウドファンディングは9月27日から12月15日まで実施。目標金額は5500万円となり、もとの施設を改修してレコーディングスタジオと宿泊施設をつくる費用として使用される。建設費を上回る支援が集まった際は「Music Inn Fujieda」の運営費に充てられるとのこと。
今回の発表にあわせてASIAN KUNG-FU GENERATIONメンバーからのコメントも到着した。
【喜多建介、山田貴洋、伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のコメント】
スタジオを探している話は以前から聞いていたので、いよいよだなという感じがしています。
僕たちも若い時に経験しましたが、宿泊しながら音楽を作る機会が減ってきている中で「滞在型スタジオ」という制作に集中できる環境と、リーズナブル且つ良い音で録音できるスタジオづくりを目指している、素晴らしい取り組みだと思います。スタジオが完成し、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのレコーディングができる日を楽しみにしていますし、この活動が多くのみなさんに届くよう応援しています。
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