美術館「HYPER MUSEUM HANNO(ハイパーミュージアム飯能)」が2025年3月に開館する。
メッツァが運営する埼玉・飯能の北欧ライフスタイル体験施設「メッツァビレッジ」に誕生する「HYPER MUSEUM HANNO(ハイパーミュージアム飯能)」は「自然とデジタル」「キャラクターアート」を組み合わせた現代美術館。館長を後藤繁雄(京都芸術大学大学院)が務める。
オープニング展覧会はヤノベケンジによる『宇宙猫の秘密の島』。人間に生命をもたらした宇宙猫の物語の続編となり、メッツァにある宮沢湖に眠り猫の巨大な浮島が出現するという。以降「キャラクターアート」をテーマに、junaida、たかくらかずき、草野絵美、増田セバスチャンらの個展を予定。ミュージアムのロゴはたかくらかずきが手がけた。
【後藤繁雄のコメント】
テーマは「自然とデジタル」、そして「キャラクターアート」です。「HYPER MUSEUM HANNO」は、メッツァの豊かな自然の中にあります。現代美術館の多くはアカデミックな文脈が分からないと楽しめないものが多いのですが、デジタル(デジタルゲームからAIにいたる)を重視した、新しいアート体験の発明に挑戦したいと考えています。今はSNS、AIの時代に突入し、現代アートはますます変化していきます。次代を担う、新しいアーティストたちの集結の場、そして飯能の新たな価値や魅力を発信する場にしたいです。
【たかくらかずきのコメント】
「HYPER MUSEUM HANNO」はキャラクターについての美術館でもあるというお話を聞き、ロゴデザインはロゴ(文字)であると同時に、アルファベットのひとつひとつがキャラクターになるように作りました。日本における『キャラクター』という言葉は、まさに西洋における『文字』をルーツとしているからです。
キャラクターはきっと文字そのものであり、それでいて文字的な記号を超えた生命であり象徴であると僕は思っています。それぞれのキャラクターは抽象的な『場』を持っていて、いろんな表情を見せてくれたり、形が変化したり、いたずらをしたり役に立ったり、まるで生きているように振る舞う。アジアの精霊や仏像や妖怪信仰の考え方には、そんなキャラクターの存在があったのではないかと思っています。それは現代のゲームキャラクターや絵文字なんかにも通じているんじゃないでしょうか。
「HYPER MUSEUM HANNO」の『ロゴキャラクター』たちも、これからミュージアムとともにたくさんの時間を過ごして、豊かに変化し、進化し、育っていってほしいと思っています。
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