渡辺志桜里、安田登、ドミニク・チェン、加藤眞悟による新作能『射留魔川』が11月27日上演

新作能『射留魔川』が11月27日19:00から渋谷のセルリアンタワー能楽堂で上演される。

アーティストの渡辺志桜里が企画・制作を担当した『射留魔川』。これまでに『Art Collaboration Kyoto』における『Ladder Project』や、『BENTEN 2024』および資生堂ギャラリーでの渡辺の個展『宿』で、それぞれ異なる映像インスタレーションとして発表されてきた。

公演後には、渡辺とともにプロジェクトに携わった安田登(ワキ)、ドミニク・チェン、加藤眞悟(シテ)によるシンポジウムが行なわれる。

【作品について】
本作品の背景には、埼玉県日高市の高麗神社や、狂言「入間川」の逆さ言葉の伝承があります。かつてこの地は、七世紀の高句麗の王族高麗王若光が移住した地でありました。日本人を考えた時、歴史的にも、そして現在においても、様々な人種がこの列島に存在していたことを示唆する土地でもあります。
射留魔川の字は、「昔、夜も光る日があり、作物が育たない日々が続き、その事が都に伝わり勅命が下り、夜の魔の光を射落としてみると三つ足の白いカラスが落ちてきた」という言い伝えに由来します。
物語は、近代以降の「日本国」成立において神の役割を担わされた天皇が、入間の地で旅の僧に「死んでも成仏できない」自身の苦しみを訴える場面から始まります。この作品を通じて、「近代とは何か」「日本とは何か」という問いを、私たちの歴史的背景と現代における重要な転換点である『人間宣言』を手がかりに再考してみたいと考えております。

新作能 射留魔川のチケット情報(渋谷・原宿・表参道周辺) - イープラス


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