深津貴之とモリサワのマネージャーが対談。AI時代にフォントのあり方やデザイナーの仕事はどう変わる?

AIでさまざまなイメージを手軽に生成することが可能となった昨今。デザインにおけるフォントの役割は、どのような変化の兆しを見せているのだろうか。さらにフォントのつくり方は、今後どのように変わっていき、将来的に社会にどのような変化をもたらすのか。

写植機メーカーとしてスタートし、現在はフォントベンダーとして日本のフォント市場を牽引する株式会社モリサワも、その動向を敏感に捉えてきた。実際に、モリサワの新しいプラットフォームMorisawa Fontsのプロダクトオーナーである相川晴俊はサービス面で、デザイン企画部門ディレクターである富田哲良はフォント開発の面で、AI活用の方法について模索や実践を検討しているという。

彼らの取り組みに対し、「いまはフォントの生成が盛り上がりを見せているけれど、僕はその先に起こり得ることにも期待しているんです」と切り込むのは、iPhoneアプリを中心にUIデザインやインタラクティブデザイン制作に取り組み、生成AI活用に関する知見も深い株式会社THE GUILD代表取締役の深津貴之。

3人の対談により浮かんできたキーワードは「楽しむこと」と「審美眼を持つ重要性」。それらはいかに獲得するべきなのだろうか。AI時代のフォントのあり方というテーマから、さまざまな展開の可能性が語られた。

「みんなのため」から「私のため」へ。フォントの役割と、生成AIによる変化

―そもそも、フォントとはデザインのなかでどのような役割を担っているものなのでしょうか? フォントサービス、フォント開発、UIデザイナーとしてフォントに携わってきたそれぞれの立場から教えてください。

相川晴俊(以下、相川):モリサワのフォントは、出版印刷業界を中心に、グラフィックデザインやエディトリアルデザインの場などで使われてきました。近年では徐々にデザイナーのクリエイティブの幅が広がり出版印刷だけでなく、映像やプロダクト、インタラクティブデザインなど、多様なデザインの場でフォントが使われています。

富田哲良(以下、富田):自分を含めフォントの開発を行なう側としては、「情報を正しく伝えていくこと」がフォントの主な役割であり、ベーシックなツールだと考えて開発に取り組んでいます。

深津貴之(以下、深津):UIデザイナーとしては、フォントの最も重要な役割は「目の動線をコントロールすること」だと思っています。テキストに濃淡をつけ、ユーザーが目を留めるべき情報とそうでない情報を自然と読み分けられるようにするツールかなと。セカンダリの役割は、ブランディングであったり、情報にイメージを載せることだと思います。 

―「言葉の意味を伝える」「情報にイメージを載せる」といった役割がフォントにはあり、それを扱うデザインの領域も広がってきているのですね。実際にスマートフォンの登場以降、フォントが表示される媒体も多様になりました。フォントの役割にも変化は起きているのでしょうか?

富田:現在は、デジタルサイネージやスマートフォン、さらに小さな媒体であればスマートウォッチなど、高解像度のディスプレイでフォントが表示されることが増えました。その結果、既存の印刷用に開発された書体は、印刷の品質の関係で実際の文字よりもやや太く印刷されることを見越して設計されていたため、弱く見えてしまうという問題が出てきたんです。

深津:昔は印刷が300dpi(1インチあたりに並ぶドット数)あったらきれいだと言われていたけれど、いまのスマートフォンの解像度は500ppi(画面1インチあたりに並ぶピクセル数)を超えているんですよ。それは見え方も変わりますよね。

富田:そうなんです。特に近年は幅広い年齢の方がオンスクリーンでさまざまなコンテンツを見るような時代になったため、多様な環境で見られることを前提に、モリサワでも可読性や判読性に配慮してフォントを設計するケースが増えています。

また、デザイナーのフォントの使い方にも変化があり、Morisawa Fontsのサブスクリプションにおいても、イラストや写真素材と同じように筆書体やデザイン書体がキャッチーに使われる傾向にあります。

相川:もともとグラフィックデザインでは、ある程度使うべき書体が決められていて、その範囲内でどのように視線を惹きつけながら、ちゃんと読ませるようなクリエイティブをするかを考えていくものでした。

しかし最近若手の映像クリエイターの方々と話していると、「ユーザーがどういう人かをイメージして、自らの感性で書体を選んでいる」という人が結構多いんです。我々としても、多様なデザイナーをサポートするために表情豊かなフォントを増やしていくことはもちろん、いかに早く、デザイナーのイメージにあうフォントを見つけてもらえるかといったサービスのあり方も考えています。

―AI時代において、フォントの役割はどのように変化していくと思いますか?

深津:例えばKindleの登場以降、本を読むときに文字の大きさや書体を変更できるようになりました。ただ、当時のKindleは単純にフォントを変えたり、文字サイズを変えたりしていたので、折り返しの部分は変わるし、変な部分で文字が消えてしまうこともあったんです。けれども、AI時代には、大きいサイズは大きいサイズなりに、版面のレイアウトが自動できれいに整えられるようになっていく。そのように、誰もが自分にとって一番見やすいコンディションで読めるように、フォントの役割も変化していくんじゃないかなと思います。

―そういった点が自動化されることで、デザイナーの仕事はどのように変わると思いますか?

深津:生成AIの時代は、「みんなのため」というより、「私のため」のコンテンツが生成される傾向がどんどん強くなってくると思うんです。そうすると、フォントの決定権がユーザーに所属するのか、デザイナーに所属するのかということが、非常にデリケートになってくるのかなと思っています。

いままでは、印刷物の場合であればデザイナーが見え方を決定し、それが成果物に反映されていました。しかし、近年では見え方をユーザー側が決めることもできるようになってきた。そうすると、「このドキュメントに対するフォントは何であるべきか」を決めるのが、必ずしもデザイナーの仕事とは限らなくなってくる。そういった変化は生じると思います。

生成AIと共存しより良いデザインを生み出すには、「審美眼」が求められる

―生成AIなどの出現によって、誰でもフォントをつくることができるようになりました。このような動きについては、どうお考えですか?

深津:確かにいまはフォントのAI生成が熱いタイミングだと思うけれど、個人的にはその少し後で、カーニング(文字と文字の間隔調整)をAIで生成することに価値が出てくるんじゃないかと思います。要するに、AIがどんな雑なフォントでもカーニングを完璧にやってくれて、全ページを活版印刷のように完全に字詰めして、ピチッとした版面をつくることができるようになると、ウェブやデジタルのテキストの見せ方が大きく変わるはず。そんな未来が来ることを期待していますね。

富田:実際にフォントを見る側からしたら、そちらが整うほうがありがたいかもしれませんね。我々がフォントを開発する際は、使用想定級数(文字の大きさ)を設定したうえで、そのサイズできれいに見えるように書体を設計します。また、カーニング情報も原則としては1書体につき1種類しか搭載できません。けれども、その詰め値がどんな級数においても最適な値とは限りません。そういう時に、AIを使って最適化できるようになると、フォントを利用する環境がより良くなるかもしれないですよね。

深津:特に日本の場合、和文と欧文で違う書体を混ぜる和欧混植も行なわれますからね。その際に欧文書体を10パーセントぐらい大きくするといったいろいろなイレギュラーがあり、作業も多いし、データも重くなりがちになる。そういったときに、この世にある出版物のデータを用いて、生成AIにカーニングについて学習させることで、「ギチギチにして」とか「ゆるくふわっとやって」といった指示でカーニングできるようになるかもしれない。

―たしかに、混植のときに活用できたら嬉しいですね。

相川:今後は和欧混植に限らず多言語の混植におけるAI活用というのもあり得るかもしれないですね。他にも、Webデザイナーのなかでもフォントにこだわる人は、Figma(デザインツール)を使うときに和欧混植で別の書体を引っ張ってきて、自ら並べてベースラインを整えるんですよ。そういう緻密な作業を結構されてて、そこで1つひとつ整えていくものも、AIが少しアシストできればいいんじゃないかなとも思いますよね。

―デザイナーのなかには、そういったフォントを扱う際の緻密な作業が好きで、こだわっている人も多いと感じるのですが、AIがそのような楽しみを奪うようなことはないのでしょうか?

深津:見出しやフォーマットをつくる際に、全部自分でコントロールしたいという方は多いと思います。けれど、本文400ページ分を全部自分でやりたいという人はごく少数だと思うので、人間がお手本ページを1個か2個つくったら、AIで残りのページ全部に適用できるみたいな、仕事の楽しさや本人のやる気を削がないような棲み分けで設計をしていくことも必要だと思いますね。

富田:そこが一番大事ですよね。やっぱりクリエイターという職種は自分がものづくりをしているという実感を持ちたいものではないでしょうか。特に書体デザイナーはそうだと思っていて。 AI生成で書体をつくったり、カーニングができるようになったりしても、何万文字もつくることを苦にしない人がなる仕事でもあるので、AIを活用しても楽しいと思える根幹の部分とうまく付き合いながら使っていくことが、自分としても大切だなと思います。

―フォント開発に生成AIを使う場合、どのような利用方法が考えられるでしょうか?

深津:生成AIを使ったフォント開発のワークフローを自分が設計するとしたら、まず最初に「日本語で、懐が広めで、ボールドで、ちょっと柔らかい感じで……」と指定する。そしたら1号フォントがガーッとできて、次にもうちょっと改良するために、「永」の字のベクターのアンカーポイントをいじくると、生成された1号フォントが、この「永」の字を参考にしてファインチューニングされる。

そこからさらに、自分が気に食わない文字を2、3個選んで直すと、より全体がファインチューニングされて、それでも気に食わなければまた文字をピックしていく……と進めていくかたちになるのではないでしょうか。

いままでのフォント開発では、種字でも数百文字はつくる必要があったと思いますが、それが生成AIを使えば10文字ぐらいから始まって50文字もやれば精度が上がり、完璧に近い形になる。そんなつくり方になる気がします。

富田:実際に和文フォントをつくる場合、通常は5、6人のチームを組んで、同じフォントをつくっていくための知識やスキルを時間をかけてしっかり共有したうえで進めていくのですが、それが結構大変なんですよ。そこをフォローするためのコストも少なくない。そこで深津さんのおっしゃるような方法で生成AIを使うことができたら、1人の人間が一貫したクオリティで早くつくれるようになる。それはタイプデザイナーにとってもいいことかもしれないですね。

―フォント開発に生成AIを導入することで、社会にどのような変化が起こると考えますか?

深津:僕が将来的に発展を期待しているのは、コーポレートフォントの分野ですね。すべての企業が自社専用のフォントを比較的安価につくれるような社会になったら、企業ごとの個性がより反映されるようになって面白そうだなと思うんです。

富田:そうですね。海外の特にアルファベット圏のタイプファウンダリにおいては、コーポレートフォントはメジャーなビジネスなんです。

けれども日本の場合、和文書体も含めるとつくらなければいけない文字数が何万文字と膨大にあり、コスト面で非常にハードルが高いんです。

ですから、もし生成AIを使った制作のサポートができるようになり、開発費も安価になれば、より多くの企業が想いや感情を載せた「声」としてのコーポレートフォントを持つことが可能になる。そうすれば、日本のフォント市場も大きく変わっていくと思います。

―近年は生成AIでつくった画像や動画などを作品として発表するクリエイターも登場してきているかと思うのですが、クリエイターがより良いデザインを生み出していくために、どのような視点を持つことが大切だと思いますか?

深津:デザインにおいて人間が造形を担う量は、今後少しずつ減っていくのではないかなと思うんです。一方で、問いを立てることや、方向性を決めること、取捨選択をすること、そして最後のジャッジをすることといった、メタ的で抽象的な部分の設計の仕事のほうが、相対的にだんだんと大きくなる。ざっくりいえば、全員がクリエイティブディレクターになる方向に圧がかかるんじゃないかなと思うんです。

相川:そうですね。実際に、生成AIによって制作スピードのサイクルを上げている大手IT企業も、最近インハウスデザイナーの数を増やしているそうで。それはつまり、最終的なディレクションとか最後の決定とか、そういったところでデザイナーの審美眼が必要とされているからでしょうし、今後もさまざまな企業が、そのような目的で人材を登用していくだろうと思います。

―結局は、人間の審美眼が必要なのですね。

深津:そうですね。判断をするためには、まず目を鍛えなくちゃいけない。そのためには、手を鍛えることが一番良かったりするから、デザインを学ぶ際に行なうベーシックな鍛錬は、やっぱり欠かせないことなんですよね。

より裾野を広げていく。Morisawa FontsのAI活用と、ますます使いやすくなった新プランが登場

―モリサワでもまさにいま、サービス面でAIを活用しようとしているそうですね。実際にどのようなサービスを開発されているのでしょうか?

相川:まだまだこれからではありますが、大きく分けて2つあります。「おしえて!Morisawa Fonts!(仮称)」は、ユーザーのさまざまな疑問に答えるサービスです。例えばMorisawa Fontsのサービスそのものを知らない人が、「どんなサービスですか?」と聞いた場合に、情報を弊社のサービスサイトやコーポレートサイトから情報を引っ張ってきて、サービスの概要やメリットを要約してあげることで、短時間で情報をキャッチアップできるようにしています。

相川:また安心してフォントを利用していただくために、「モリサワのフォントは商標登録できるか」とか「アプリケーションに組み込んでいいフォントライセンスなのか」といった権利関係の疑問に即座に返答できるようにもしています。このサービスは、年内にベータ版が外部公開される予定です。 

深津:まさに、こういうサービスが欲しいと思っていたんですよ。ゆくゆくはAIフォントコンサルみたいになっていったら良いですよね。

相川:そうですね。今後はデザイナーの属性や好きなフォントの傾向、趣味などの情報を読み込ませて、フォントを高い確度で検討できるようにするといったことも目指しています。

―2つめのサービスは、どのような内容なのでしょうか?

相川:画像をアップロードすると、使われているフォントを教えてくれる、もしくはモリサワのフォントから類似フォントを提案してくれる「画像でフォント検索(仮称)」というものです。混植もある程度候補の範囲を絞れば判定の精度は高まります。

―街を歩いている時に、よく「このフォントいいな」と思うことがあるのですが、そういったときに気軽に調べられるのが便利ですね。

相川:何のフォントかを教えてもらう、もしくはモリサワのフォントをサジェストしてもらうことで、「自分でも使ってみよう」と、使用するフォントのバリエーションが広がることを期待してつくっています。こちらも、年内にユーザーのみなさまに使っていただけるように調整を進めています。

開発中の「画像でフォント検索(仮称)」を使う際の流れは次のような形です。

―深津さんは、Morisawa Fontsのプラットフォームをより良くするために、どんなAI活用方法があると思いますか?

深津:フォント業界ってすごくマニアックで、外から見ると謎が多いんです。一子相伝の世界のように間口が狭くて、学び方もよくわからないから、みんな本を読んで独学で学んでいく。けれど、フォントをより広く、ポップに使われるようにするためには、もっと「この書体は楽な感じで組むといいですよ」とか「この書体はQの髭に特徴があるので、これをうまく使うといいですよ」といったことを積極的に教えてあげることが大切だと思っています。

例えば「高級フランス料理のメニューを印刷物でつくりたいので、きちっとした格調高い感じで、クラシックでスタンダードな印象を与えるには、どういう書体が良くて、それをどう組めばいいですか?」と聞いたら教えてくれるとか。

―たしかに、いざフォントを選ぼうとすると、何百ものリストが出てきて、そのなかから見つけていかなければいけないので、目的に合ったフォントを教えてくれたり、アドバイスをもらえたりするというのは良いですね。

深津:デザインにAIが活用されるとユーザーの裾野が広がり、ほとんど理解しないままフォントを使うスーパーカジュアルユーザーも出てくるはずです。

それを踏まえると、タイポグラフィマスターに成長するための学習パスを誰かが設計して、学習に必要な情報をアプリケーションやサービスのなかに埋め込めたら良いのかなと。例えば、フォントをリストのなかから選ぶときに、サイドバーに選択しているフォントの由緒や短所、長所、使い方のアドバイス、類似フォントなどの情報が出たらすごく便利ですよね。勉強になるし、仕事のクオリティも上がると思うんです。

富田:フォントはクリエイティブにおける素材の一つなので、我々から個々の書体に対して限定的な利用シーンを推奨するのではなく多様な使い方をしてもらうために、フォントの使い方はあくまでもお客様に委ねるというスタンスでした。

けれど、扱う書体数が2000以上と増えてきたこともあり、カテゴライズをしていったほうがユーザーも選びやすいだろうということで、書体見本帳で「かわいい」「風格がある」といった直感的でわかりやすい言葉で書体を区分するようになったんです。そうしたら、「使いやすい」というお声をいただくことが多くなって。深津さんがおっしゃる通り、ユーザーの裾野が広がるからこそ必要なサービスがあるんですよね。

―今年に入り、モリサワからさまざまなサービスが続々と発表されています。そのなかで、深津さんが注目されていることはありますか?

深津:4月にモリサワ初の和文バリアブルフォント(太さ、字幅、傾斜などのパラメーターを自由に調整できるフォント)の開発を発表されましたけれど、バリアブルフォントでどのような最終地点を目指しているのか、気になっています。

富田:個人的にはまずはバリアブルフォントが世の中にしっかり普及することを期待しています。

というのも、書体をバリアブルフォント化することで、より高度で繊細なタイポグラフィを実現できるようになりますが、一部の上級者ユーザーのニーズに応えることができる一方で、それだけでは新しいフォントの使い方の普及や活用につながりきらないと考えています。

そこでモリサワでは、ベーシックな書体ではなくもう少しデザイン性の高い、見出しで使えるような書体を今期出すことにしたんです。そうすることで、さまざまな領域のデザイナーに書体を選ぶ楽しさやバリアブルフォントの良さを自然に広めていけるのではないかというねらいがあります。

―これまでMorisawa Fontsのサブスクプランは全書体を年間契約するスタンダードプランのみでしたが、9月には新プランとして、8書体選べる「Select8」、24書体選べる「Select24」、Webサイトのフォントを統一できる「Webフォント」が登場。さらに学生向けのプランも提供が開始され、2000種類以上のフォントを使えるスタンダードプランが学生・教職員価格で使えるようになりました。

相川:プロジェクト単位で動いている場合は、そのプロジェクトに必要な書体を使うというのが、近年のデザイナーの主流な動きなので、そういった方にもご利用いただきやすくするために、この3つの新プランが登場しました。

また、学生向けのプランは、デザインを学んでいる方にモリサワのフォントに触れて、クリエイティブへのこだわりを追求していただきたいのはもちろん、近年は一般大学の方も、学生のうちから起業されるなど、社会活動をされている方も多いので、仕事の場で使うことも含めて応援していきたいという思いでリリースいたしました。

深津:いろんなトップデザイナーさんが選ぶ、「私の8書体」のセットも見てみたいですね。そして、学生向けのスタンダードプランも商用利用可能で1年間990円とは驚きです。僕が学生のときにも欲しかったなあ(笑)。

最初は「フォントがいっぱいあって楽しい!」というところから、たくさんの上質なフォントに触れていって、デザインの質を上げていき、そのうち幾らかの人がさらに興味を持って、マニアックなフォントの道へと進んでいくでしょう。タッチポイントがカジュアルになるということは、素晴らしいことだと思いますね。

プロフィール
深津貴之 (ふかつ たかゆき)

インタラクション・デザイナー。株式会社thaを経て、Flashコミュニティで活躍。独立以降は活動の中心をスマートフォンアプリのUI設計に移し、クリエイティブユニットTHE GUILDを設立。メディアプラットフォームnoteのCXOとして、note.comのサービス設計を務める。 執筆、講演などでも勢力的に活動。

相川晴俊 (あいかわ はるとし)

株式会社モリサワ サービス企画部部長。2014年に営業として株式会社モリサワに入社。現在はMorisawa Fontsのプロダクトオーナーとして従事。デザインを成長ドライバーとするスタートアップの支援も行なっている。趣味は筋トレ。

富田哲良 (とみた あきら)

株式会社モリサワ デザイン企画課シニアタイプディレクター。関西学院大学総合政策学部同学科卒後、広告代理店勤務を経て2010年にモリサワに入社。リテールやカスタムフォントの企画立案、デザインディレクションに従事。



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