ドラマフィル『コールミー・バイ・ノーネーム』が1月9日よりMBSほかで順次放送される。
斜線堂有紀の同名小説を実写ドラマ化する『コールミー・バイ・ノーネーム』。英知大学に通う世次愛は、ゴミ捨て場に捨てられていた古橋琴葉と出会い、友人になりたいと思うが、琴葉が提案してきたのは「本当の名前を当てられるまで『恋人』でいること」というもので、彼女の本名を当てられたら約束通り「友人」になるという賭けに乗ることになるが、やがて彼女の名前に隠された過去が現在に牙を剥くようになるというあらすじだ。
琴葉との出会いから初めて恋を知り、翻弄されていく世次愛役に工藤美桜、名前を変え、自らの「宿命」と戦いながら生きる古橋琴葉役に尾碕真花がキャスティング。2人のダブル主演となる。監督を枝優花、インティマシーコーディネーターを西山ももこ、LGBTQ監修を五十嵐ゆりが務める。
放送情報
2025年1月9日(木)より順次放送スタート【30分8話】
MBS:2025年1月9日(木)より毎週火曜25:29~
テレビ神奈川:2025年1月9日(木)より毎週火曜25:00~
テレビ埼玉:2025年1月13日(月)より毎週月曜24:00~
群馬テレビ:2025年1月14日(火)より毎週火曜24:30~
とちぎテレビ:2025年1月15日(水)より毎週水曜25:00~
チバテレビ:2025年1月16日(木)より毎週木曜23:00~
配信
FOD見放題で独占配信
TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり
【工藤美桜のコメント】
出演が決まった時は、嬉しい気持ちと目標にしていたドラマ初主演ということで撮影が始まる前から緊張していたことを覚えています。
原作、脚本を読まさせていただいて物語に魅了されたのと同時に苦しくなる瞬間もありました。
ですが、お互いに抱えている弱さを持ちながらも2人なら生きていける、1人じゃないんだよ。ということを愛を演じるにあたって琴葉に対してもですし、観てくださる方々に救いを与えられる存在でありたいなと思い演じました。
撮影を重ねていくうちに、私自身も愛のもつ優しさやまっすぐな面に励まされていました。
不器用ながらも、琴葉と出逢い、必死にもがきながら強くなっていく愛が琴葉との関係がどうなるかを最後まで見届けてほしいなと思います。
映像もとっても綺麗で早く皆さんに見てほしい…とうずうずしております…。
スタッフ、キャスト一丸となって全力で向き合ったコルミノ、楽しみにしていてください!
【尾碕真花のコメント】
この度、古橋琴葉を演じさせていただきました尾碕真花です。初めに原作の小説を読ませて頂き、「この古橋琴葉を私が??出来るのか…?」と重圧のようなものを感じたことを覚えています。
琴葉からは全ては語らない妖艶さや、静かだけれど迫力さえ感じるような色気などを強く感じました。なかなか掴みきれない琴葉の輪郭を必死に自分の中で探しながら、手放さないように撮影する日々でした。
「コールミー・バイ・ノーネーム」という作品が持つ繊細さと、枝監督の世界観から生み出される儚さや幻想的な空気をスタッフの皆様が一丸となって作り上げてくださった映像は本当に美しく、全てのシーンが素敵なものになっていると思います。
ドラマ初主演。目まぐるしい日々を駆け抜けました。沢山の方に届くことを願っています。
コルミノ!よろしくお願いいたします。
【枝優花監督のコメント】
これまで「誰かの期待に応えられる自分」を必死に形成してきた気がします。最初はそんな自分に心地よさを感じていました。けれどそれは次第に自身を縛る鎧となり、気づけば一体自分が何者か見失い、ついに身動きが取れなくなりました。
そんなとき、この原作を手にしました。名前を捨てた少女が、自分の本当の名前をたった1人の人に見つけてもらおうとする話。直感的に「今この作品をやらなければならない」と思いプロデューサーに連絡しました。
そして撮影を終えた今、なぜ自分がこの作品に猛烈に焦がれたのか、わかった気がします。
人は1人では生きて行かれません。誰かに自分を認識され、求め、愛し愛され、今ここに居る喜びを感じる、その繰り返し。そして気づけば相手の求める誰かになろうと自己を変容させ、時に理解を示さない相手を拒絶する。
理解されない私には価値がない、と孤独を感じる。けれど本当は、自分を愛せるのは自分だけ。私が私を見つけないといけない。私は私だけのものだから。
この作品を作るために、スタッフ・キャストたちとこれまでのドラマという型、自身が抱える殻を破って、今の私たちだからこそ描ける「本当の私をあなたと見つける」に全力で向き合いました。
きっと賛否両論あるでしょう。それでも、今、この物語が必要である誰かにきっと届くと信じています。
是非とも、今冬よろしくお願いいたします!
【斜線堂有紀のコメント】
私にとって大切な物語なので、ドラマ化の話を頂いた時は驚きました。
撮影前はどうなるのだろうと思っていたところもあるのですが、今はこの物語に真摯に向き合ってくださったと思っています。
文章が映像になる際に載る感情や余白、新たな解釈を私自身も楽しみました。
小説を読んでくださった皆様も新たな「コールミー・バイ・ノーネーム」をよろしくお願いします。
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