メイン画像:「原田裕規:ホーム・ポート」(広島市現代美術館、2024-25年)展示風景 撮影:Katsura Muramatsu
原田裕規の個展『夢と影』が2月1日から天王洲アイルのANOMALYで開催される。
1989年生まれの原田裕規は「とるにたらない」視覚文化をモチーフに、テクノロジーやパフォーマンスを用いて社会や個人の本性(ほんせい)に迫る作品を発表。現在、広島市現代美術館で大規模個展『原田裕規:ホーム・ポート』が開催されており、同展はそれに合わせて開催される。
同展で展示される『ホーム・ポート』は『Waiting for』の続編に位置付けられる『ドリームスケープ』シリーズの作品。2019年以降、原田はハワイ・マウイ島のラハイナを拠点にリサーチを行っていたが、山火事によって2023年8月に町は壊滅し、100人以上の死者を出す大惨事が起きた。その3か月後に発表された『ホーム・ポート』は原田の夢想するラハイナの遠い過去と未来が描かれたデジタルランドスケープ作品だという。ギャラリーのメイン空間を用いてデジタルとフィジカルの2バージョンで大きく展開される。
また、海辺の部屋に一脚の椅子が置かれた様子を描いた最新作『光庭』も公開。長い影はエドワード・ホッパーを参照して描かれたという。
会場では今月刊行された初作品集『原田裕規:ホーム・ポート』を販売。同展出品作、広島市現代美術館の会場風景、インタビュー、論考などが収録される。
さらに日本ハワイ移民資料館での個展および『シャドーイング』にまつわるモノグラフ『シャドーイング:影を追う旅』を先行販売。エッセイ、『シャドーイング』の台本なども収録予定とのこと。
2月1日17:00から作家在廊のオープニングレセプション、2月22日18:00から原田裕規、卯城竜太(Chim↑Pom from Smappa!Group)、3月1日18:00から原田裕規、西川美穂子(東京都現代美術館)のトークイベントを実施。
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