メイン画像:外観イメージ (Image by Mir, Copyright Snohetta and NIKKEN SEKKEI LTD)
東急文化村が運営する「Bunkamuraザ・ミュージアム」が渋谷・東急百貨店跡地に誕生する新施設の7階に拡大移転することが発表された。
これは東急、L Catterton Real Estate、東急百貨店が出資する渋谷西開発特定目的会社を通じて東急百貨店跡地で推進する『Shibuya Upper West Project』において決定。同プロジェクトは3月11日に起工式を執り行い、2029年度に竣工予定だという。
同プロジェクトは、日本初進出となるホテルブランド「The House Collective」、都市型居住を実現する賃貸レジデンスを有し、Bunkamuraとのさらなる融合を推進し、新たな大型文化複合拠点として誕生。デザインアーキテクトはノルウェーの建築・デザイン事務所「Snohetta」が担当する。
新施設に拡大移転するミュージアムは、同プロジェクトとシームレスにつながるミュージアム空間が特徴。複数の展示室から構成されるスペースの展示面積は約1000平方メートル、展示室の一部は最大約6メートルの天井高で計画しており、展示面積の拡大と最新の展示設備の導入により、幅広い分野の大型展覧会の開催が可能になるという。

用途配置図

苔を使用した建設現場仮囲い全景

仮囲い近景
【Snohettaのコメント】
新施設の7階に移転するBunkamuraザ・ミュージアムのデザインアーキテクトを務めることを光栄に思います。
本プロジェクトのデザインコンセプトは、渋谷の脈動するエネルギーを象徴する一筆書きのイメージからインスピレーションを得ています。このコンセプトは、地上から天空へと優雅に螺旋を描きながら上昇する渋谷の躍動感と興奮を表現しています。もう一つの渋谷エリアから次世代の文化を牽引する存在として構想された本プロジェクトでは、東京の新たなランドマークとして、自然と景観にも配慮した持続可能な文化複合拠点となることを目指しています。本プロジェクトのデザインは様々なプログラムやコミュニティを一筆書きのようにつなぎ、ミュージアムにおいてもリボンのような壁が複数の展示室を蛇行しながら、アートを愛する人々を誘います。オープンプランのデザインは、多様なニーズに応える柔軟な展示システムに支えられ、あらゆる芸術表現やパフォーマンスを可能にします。
新しいミュージアムのデザインにおける私たちのビジョンは、都市と空、近代と幽玄、過去と未来、デジタルとフィジカル、商業と文化といった二元性が融合する空間を創造することです。この融合が、異なるそれぞれの特徴をより際立たせ、本プロジェクトと渋谷全体の文化的環境が高まることを期待しています。
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