メイン画像 撮影:森田謙次
Chim↑Pom from Smappa!Groupの展覧会『ほたるのひかり』が3月8日から23日まで恵比寿のNADiff a/p/a/r/tで開催される。
2008年7月7日、恵比寿にオープンしたNADiff a/p/a/r/t。第1回目の展覧会としてChim↑Pomによる『日本のアートは10年遅れている 世界のアートは7、8年遅れている』が開催された。ホワイトキューブとなるはずだった新しいギャラリーの床を「汚水」で水没させ、剥き出しの壁に落書きを施し、蛍を放つというインスタレーションとパフォーマンスを展開した。
その後、壁画群はホワイトキューブの壁に封じ込められ、長年にわたって閉ざされてきたが、2018年に10周年を迎えたNADiff a/p/a/r/tは再びChim↑Pomの展覧会を開催。10年前の壁画群が再び姿を現し、ギャラリー内部には再び汚水の池が作られ、一階に仮設されたトイレとともに構成されたインスタレーションは『恵比寿の泉』と名付けられた。
『ほたるのひかり』では地下階の壁画群を再び公開。壁画を長年封じ込めていた白壁が展示の主役となる。これまで本や商品の販売が行われてきた1階では、地下から掘り出された「物質」や、昨年に雨漏りの被害を受けたChim↑Pomの倉庫で保存状態が危うくなった「掘り出し物」などが並ぶガレージセールが開催されるほか、物販スペースも出現。
展覧会タイトルは、こけら落としの際に放たれた蛍に由来すると同時に、NADiffの閉店そのものを象徴しているという。展覧会最終日がNADiff a/p/a/r/tの最終営業日となる。
3月8日17:00からオープニングレセプションを実施。
3月15日14:30よりChim↑Pom from Smappa!Groupのメンバー全員によるトークイベントを開催。NADiff a/p/a/r/tがオープンした2008年当時から、2018年の10周年記念展、同展に至る展示制作のエピソードや、ガレージセールに並ぶ「掘り出し物」たちの思い出話、日本と世界のアートについて語る。

撮影:森田謙次

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