長澤まさみが北斎の娘役。大森立嗣監督の映画『おーい、応為』が10月17日公開

メイン画像:©︎2025「おーい、応為」製作委員会

映画『おーい、応為』が10月17日に公開。ティザービジュアルが到着した。

同作は、葛飾北斎が90歳で亡くなるまで弟子として娘として、ともに暮らし続けた絵師・葛飾応為を描いた作品。原作は飯島虚心 『葛飾北斎伝』、杉浦日向子 『百日紅』より「木瓜」「野分」。

「美人画では敵わない」と北斎も認めるほどの絵の才を持ちながらも、短気で気が強く、煙草がやめられない応為役を長澤まさみが演じる。撮影は2023年に1か月強にわたって京都などで行われ、クランクイン前から独特の筆の持ち方をする浮世絵の練習を重ねたという。

脚本・監督は、長澤とは『MOTHER マザー』以来、2回目のタッグとなる大森立嗣。

ティザービジュアルには、応為が筆を手に持ちこちらを見据える様子が写し出されている。

【長澤まさみのコメント】
大森監督はパッションが強い方。
演じることに向き合うだけでなく、自分と向き合う時間を与えてくれました。
そして私の心に灯った火を見つめる眼差しに、映画作りへの深い愛情を感じます。
応為は子供の様な大胆さがあり、人の目を気にせず自由に生きます。
その姿は現代の女性の匂いを纏っていて、カッコいい。
知れば知るほど、味わい深い人物で、実際に彼女に会ってみたい、見てみたいと思いました。
絵や北斎に対しては、まるで人生そのものをかけているようで、勇ましく神々しい。
その全てに、私は憧れを抱きながら演じていました。
凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい。そんな映画になっていると思います。
どうぞ、宜しくお願いします。

【大森立嗣監督のコメント】
応為という女性は北斎(鉄蔵)の娘で、北斎と生活を共にした。絵の才能は抜群だった。彼女の描く美人画は伸びやかで美しく、北斎は自分よりいいと言った。だが残されている作品は数少ない。谷川俊太郎風に言えば、応為はこんなことを思っていたのかもしれない。「そんなこと思ってないよ」と応為は言うだろうけど。

生きているということ
いま生きているということ
それは鉄蔵のイビキを聞くということ
煙草を吸うということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
それは葛飾北斎
すべての美しいものに出会うということ

長澤まさみさんの演じる応為がオンボロ長屋で佇む姿がいまだに脳裏に焼きついて離れません。おそらく長澤さんは、長澤さんとしてでも、応為としてでもなく、ただの一人の誰か、体の大きな、キセルと犬と絵が好きな、江戸の長屋にいるある女として、そこにいたのだと思います。

それは息をしているということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

長澤まさみと言う女優はいつだってすごくいい。でもこの映画の長澤まさみは最高かもしれない。

映画『おーい、応為』公式サイト | 2025年10月17日(金)公開


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