「感情」をテーマにした体験型の展示を楽しめる『エモーション・クロッシング展』が、12月25日まで有楽町にあるSusHi Tech Squareで開催されている。
展覧会には、アーティストの松田将英、AR三兄弟、特殊メイクアップアーティストの快歩、香りを使ったセントマーケティング事業を展開するJapan Global Association株式会社、ビジュアルアーティストのYUKARIが参加。
テクノロジーと創造性を用いて新しい感情と出会う「未来の交差点」をテーマにした本展覧会の様子をレポートする。
「笑い泣き」の巨大な絵文字とサウナが融合
会場の入り口付近に置かれた大きなダンボール。中に入るとサウナのような空間が広がっており、アーティストの松田将英による「笑い泣き」の絵文字をモチーフにした巨大なバルーンがお目見えする。
本作品は、松田のアイコニックな代表作である「The Laughing Man」シリーズのひとつ。サウナの温度差と、「笑い」と「泣き」という感情的な温度差を掛け合わせることによって、非日常な感情の「ととのい」を演出する。
海中にいるような没入型のフォトブース
特殊メイクアップアーティストの快歩と、調合技術によってさまざまな空間の香りを手がけるJapan Global Association株式会社による作品、『Strange Deep Sea』は、内面からポジティブな感情を引き出す没入型のフォトブースとなっている。
海中をモチーフにした空間に入ってみると、チョコレートやカスタードクリームのような甘い香りが広がっている。快歩氏が作品にあわせてつくった特製マスクをかぶり撮影を楽しめる展示空間だ。
ARを使って刑事になりきる
AR三兄弟は、「五感」とAR技術をつかって殺人事件の捜査を行なう体験ゲーム『スシテック刑事』を発表。来場者は事件現場の空間に入り込み、残された証拠品を視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を使って捜査し、失踪した犯人の足取りを追う。
AR三兄弟らしい、ユーモアあふれたゲーム体験を楽しめる展示だ。
テンアゲ、ガチギレ……感情を思いっきり表現しよう
会場の奥には、映像、グラフィック、3DCGなどの領域で活動するアーティストのYUKARIによる新作『Emotions Unveiled (解放された感情)』が展示されている。
人々が思いっきり感情を表現できる場をつくりたいという思いで制作された本作品。来場者がモニターの前に立って喜怒哀楽の表情をつくると、「テンアゲ」「ガチギレ」「メン落ち」「ノリノリ」という4つの感情をモチーフにした3DCGオブジェクトが顔のまわりに出現する。
会期中はクリエイタートークも開催
東京都が推進するSusHi Tech Squareは、デジタルを切り口に、さまざまな展示やワークショップ、イベントを体験できる施設。
これまで「身体」をテーマにした第1期『わたしのからだは心になる?』展、「都市」をテーマにした第2期『都市にひそむミエナイモノ展』、「自然」をテーマにした第3期『人間×自然×技術=未来展』を開催してきた。入場は無料。
『エモーション・クロッシング展』の会期中は、参加アーティストによるクリエイタートークや、ファミリーで参加できるさまざまなワークショップも実施する。詳細は公式サイトで確認しよう。
- イベント情報
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『エモーション・クロッシング展』
会期:2024年10月12日(土)~12月25日(水)
休業日:月曜日、11月28日、29日
開館時間:平日11:00~21:00(最終⼊場 20:30)、⼟休日10:00~19:00(最終⼊場 18:30)
入場料金:無料
会場:SusHi Tech Square内1F Space、東京都千代田区丸の内3-8-3
主催:東京都
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