昨年は総合視聴率30%を超えた『逃げるは恥だが役に立つ』が話題をさらった地上波のテレビドラマ。サブスクリプション型の動画配信サービスの台頭によってテレビの視聴時間が減少しているとも言われていますが、SNSを使ったリアルタイム実況やキャストによる副音声など、地上波のドラマにも新たな楽しみ方が生まれています。
『逃げるは恥だが役に立つ』の人気に一役買ったのが、星野源による主題歌“恋”。主演の新垣結衣をはじめとするキャストがエンディングで踊る「恋ダンス」は社会現象とも言えるブームになりました。今期のドラマでも、キャストがエンディング映像で主題歌を歌ったり、主題歌を担当しているアーティストがエンディング映像に登場したりと、楽曲とドラマがリンクした演出を見ることができます。そんな今期のドラマ主題歌の中から注目の6曲を紹介します。
Doughnuts Hole“おとなの掟”
『カルテット』(TBS系火曜夜)
Doughnuts Hole(左から高橋一生、松たか子、満島ひかり、松田龍平)
Doughnuts Holeは松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生が劇中で組む弦楽四重奏。4人が歌う主題歌“おとなの掟”は、椎名林檎が作詞作曲を手掛けた楽曲で、ヒイズミマサユ機らが演奏に参加。ドラマのエンディング映像には、4人がこの楽曲を歌う様子も映し出されています。主題歌発表時のコメントで椎名林檎は「みなさんほんとうにかっこよく唄ってくださり、しあわせです」と語っています。なお『カルテット』の劇伴はfox capture planが担当。また俳優としてMummy-D(RHYMESTER)も出演しています。
Doughnuts Hole“おとなの掟”をApple Musicで聴く
Perfume“TOKYO GIRL”
『東京タラレバ娘』(日本テレビ系水曜夜)
左から:タラ役の加藤諒、倫子役の吉高由里子、レバ役のあ~ちゃん(Perfume) ©NTV
東京に生きる30歳の独身女性3人の姿を描く『東京タラレバ娘』の主題歌は、Perfumeの新曲“TOKYO GIRL”。東京の街を舞台にしたPVには。Perfumeのメンバーとプライベートでも交流があるという主演の吉高由里子も出演しています。のっち(Perfume)は主題歌の発表の際に「ドラマを観てケッラケラ笑い、グッサグサ刺された後は『TOKYO GIRL』で踊ってください(笑)」とのコメントを寄せました。ドラマには主人公・倫子にだけ見える謎の生き物「レバ」の声優として、あ~ちゃん(Perfume)も出演中。
フジファブリック“カンヌの休日 feat. 山田孝之”
『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京系金曜深夜)
『山田孝之のカンヌ映画祭』ビジュアル ©「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会
山田孝之が山下敦弘と共に『カンヌ国際映画祭』を目指して映画制作に取り組む様を記録したドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』。オープニングテーマは山田孝之がボーカルとして参加した“カンヌの休日”となり、歌詞は全て『カンヌ国際映画祭』で賞を獲得した映画のタイトルで構成されています。「映画祭」をコンセプトに据えたPVは山下敦弘が監督。エンディングテーマには、番組の監督である山下と松江哲明のオファーを受け、スカートが楽曲“ランプトン”を提供しています。
竹原ピストル“Forever Young”
『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(テレビ東京系金曜深夜)
『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』ビジュアル(左から遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研)
遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の6人が本人役で出演し、一軒家で共同生活を送る様を描く『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』。エンディング映像には、家のリビングに集まった6人の傍らで竹原ピストルが“Forever Young”を弾き語る様子が映し出されています。ドラマの監督・脚本を手掛ける松居大悟は、主題歌発表時に同曲について「聞いてるだけで涙が溢れそうで、ドラマの最後に流れるときっと素晴らしい明日を迎えられる気がします」とコメント。同作のオープニングテーマには10-FEET“ヒトリセカイ”が起用されています。
Enjoy Music Club“そんな夜”
『住住』(日本テレビ系火曜深夜)
バカリズムが原案と共同脚本を手掛ける『住住』は、本人役で登場するバカリズム、若林正恭(オードリー)、二階堂ふみが同じマンションで暮らす様子を描く作品。“そんな夜”はEnjoy Music Clubによる書き下ろしの主題歌で、Homecomingsのメンバーがコーラスで参加しています。同曲を使ったドラマのPR映像も公開中。なおドラマ内で使用されるイラストは、Enjoy Music Clubのアートワークも手掛けているボブ a.k.a えんちゃんによるもの。
アカシック“愛×Happy×クレイジー”
『ラブホの上野さん』(フジテレビ系水曜深夜)
本郷奏多演じるラブホテルのスタッフ・上野が、時に「ドS」なアドバイスで様々な恋のトラブルや悩みを解決に導く様を描く『ラブホの上野さん』。“愛×Happy×クレイジー”はアカシックにとって初のドラマ主題歌となり、理姫(Vo)は主題歌発表の際に「今までわたしがアカシックの楽曲に込めてきた感情とドラマのイメージがわたしにはとても重なりました」とコメントしています。理姫は第4話で、ホテルで女子会をする客の1人を演じ、地上波ドラマデビューを果たしました。
- フィードバック 0
-
新たな発見や感動を得ることはできましたか?
-