『第60回グラミー賞』候補発表 JAY-Zが最多8部門、ケンドリックが続く

『第60回グラミー賞』のノミネート作品が発表された。

最多となる8ノミネーションを果たしたのは、7月に4年ぶりとなるアルバム『4:44』を発表したJAY-Z。主要4部門のうち、最優秀レコード、最優秀アルバム、最優秀楽曲の3部門の候補に名を連ねた。

続いてケンドリック・ラマーが7部門、ブルーノ・マーズ、Childish Gambino、Khalid、No I.D.、SZAが5部門にノミネート。6月に1stアルバム『Ctrl』をリリースしたSZAは、今年の『グラミー賞』で女性アーティストとして最多ノミネートとなった。

JAY-Z photo by Gary Miller
JAY-Z photo by Gary Miller

ケンドリック・ラマー photo Ollie Millington
ケンドリック・ラマー photo Ollie Millington

最優秀アルバム部門にノミネートしたのは、Childish Gambino『“Awaken, My Love!”』、JAY-Z『4:44』、ケンドリック・ラマー『DAMN.』、Lorde『Melodrama』、ブルーノ・マーズ『24K Magic』。今年3月にアルバム『÷』を発表し、収録曲“Shape Of You”が米ビルボード史上初めてシングルチャート33週連続トップ10入りを果たしたエド・シーランは、主要部門のノミネーションを逃している。

同部門に白人男性アーティストの作品がノミネートされなかったのは、『グラミー賞』史上初めてだという。1999年の『第41回グラミー賞』では同部門に4組の女性アーティストと女性ボーカルを擁するバンドGarbageがノミネートされたが、Garbageには白人男性メンバーも含まれていた。

新人賞候補もSZA、Khalid、アレッシア・カーラ、Lil Uzi Vert、ジュリア・マイケルズと白人男性アーティストは候補に名を連ねていない。最優秀楽曲部門にはルイス・フォンシ&Daddy Yankee feat.ジャスティン・ビーバーの“Despacito”などがノミネートされた。主要部門がポップス、R&B、ヒップホップのアーティストで占められていることも目を引く。

ジャスティン・ビーバーとルイス・フォンシ photo by Kevin Mazur/Hand in Hand
ジャスティン・ビーバーとルイス・フォンシ photo by Kevin Mazur/Hand in Hand

日本からは喜多郎の『空海の旅5』が最優秀ニューエイジアルバムにノミネート。喜多郎は2001年にも『Thinking of you』で同部門にノミネートされ、受賞している。

『第60回グラミー賞』の授賞式は、日本時間の2018年1月29日にニューヨークのマディソンスクエアガーデンで開催。日本では8:30からWOWOWで中継される。

最優秀レコード賞

Childish Gambino『Redbone』
Luis Fonsi & Daddy Yankee Featuring Justin Bieber『Despacito』
JAY-Z『The Story Of O.J.』
ケンドリック・ラマー『HUMBLE.』
ブルーノ・マーズ『24K Magic』

最優秀アルバム賞

Childish Gambino『“Awaken, My Love!”』
JAY-Z『4:44』
ケンドリック・ラマー『DAMN.』
Lorde『Melodrama』
ブルーノ・マーズ『24K Magic』

JAY-Zは最多8ノミネート

最優秀楽曲賞

Luis Fonsi & Daddy Yankee Featuring Justin Bieber『Despacito』
JAY-Z『4:44』
ジュリア・マイケルズ『Issues』
Logic Featuring Alessia Cara & Khalid『1-800-273-8255』
ブルーノ・マーズ『That's What I Like』

Luis Fonsi & Daddy Yankeeのみによる“Despacito”はYouTube再生回数40億回を突破し、世界最多に

最優秀新人賞

SZA
Khalid
アレッシア・カーラ
Lil Uzi Vert
ジュリア・マイケルズ

SZAは女性最多となる5部門にノミネート

最優秀ポップソロパフォーマンス賞

ケリー・クラークソン『Love So Soft』
Kesha『Praying』
Lady Gaga『Million Reasons』
P!nk『What About Us』
エド・シーラン『Shape Of You』

最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞

The Chainsmokers & Coldplay『Something Just Like This』
Luis Fonsi & Daddy Yankee Featuring Justin Bieber『Despacito』
Imagine Dragons『Thunder』
Portugal. The Man『Feel It Still』
Zedd & Alessia Cara『Stay』

最優秀トラディショナルポップボーカルアルバム賞

マイケル・ブーブレ『Nobody But Me (Deluxe Version)』
ボブ・ディラン『Triplicate』
セス・マクファーレン『In Full Swing』
サラ・マクラクラン『Wonderland』
V.A.『Tony Bennett Celebrates 90』

最優秀ポップボーカルアルバム賞

Coldplay『Kaleidoscope EP』
ラナ・デル・レイ『Lust For Life』
Imagine Dragons『Evolve』
Kesha『Rainbow』
Lady Gaga『Joanne』
エド・シーラン『÷』

最優秀ダンスレコーディング賞

Bonobo Featuring Innov Gnawa『Bambro Koyo Ganda』
Camelphat & Elderbrook『Cola』
Gorillaz Featuring DRAM『Andromeda』
LCD Soundsystem『Tonite』
Odesza Featuring WYNNE & Mansionair『Line Of Sight』

最優秀ダンス/エレクトロニックアルバム賞

Bonobo『Migration』
Kraftwerk『3-D The Catalogue』
Mura Masa『Mura Masa』
Odesza『A Moment Apart』
Sylvan Esso『What Now』

最優秀ロックパフォーマンス賞

レナード・コーエン『You Want It Darker』
クリス・コーネル『The Promise』
Foo Fighters『Run』
Kaleo『No Good』
Nothing More『Go To War』

最優秀メタルパフォーマンス賞

August Burns Red『Invisible Enemy』
Body Count『Black Hoodie』
Code Orange『Forever』
Mastodon『Sultan's Curse』
Meshuggah『Clockworks』

最優秀ロックソング賞

Metallica『Atlas, Rise!』
K.Flay『Blood In The Cut』
Nothing More『Go To War』
Foo Fighters『Run』
Avenged Sevenfold『The Stage』

最優秀ロックアルバム賞

Mastodon『Emperor Of Sand』
Metallica『Hardwired...To Self-Destruct』
Nothing More『The Stories We Tell Ourselves』
Queens Of The Stone Age『Villains』
The War On Drugs『A Deeper Understanding』

最優秀オルタナティブミュージックアルバム賞

Arcade Fire『Everything Now』
Gorillaz『Humanz』
LCD Soundsystem『American Dream』
Father John Misty『Pure Comedy』
The National『Sleep Well Beast』

最優秀R&Bパフォーマンス賞

Daniel Caesar Featuring Kali Uchis『Get You』
Kehlani『Distraction』
Ledisi『High』
ブルーノ・マーズ『That's What I Like』
SZA『The Weekend』

最優秀R&B楽曲賞

PJ Morton『First Began』
Khalid『Location』
Childish Gambino『Redbone』
SZA『Supermodel』
Bruno Mars『That's What I Like』

最優秀アーバンコンテポラリーアルバム賞

6LACK『Free 6LACK』
Childish Gambino『”Awaken, My Love!”』
Khalid『American Teen』
SZA『Ctrl』
The Weeknd『Starboy』

最優秀R&Bアルバム

ダニエル・シーザー『Freudian』
Ledisi『Let Love Rule』
ブルーノ・マーズ『24K Magic』
PJ Morton『Gumbo』
Musiq Soulchild『Feel The Real』

最優秀ラップパフォーマンス賞

Big Sean『Bounce Back』
Cardi B『Bodak Yellow』
JAY-Z『4:44』
ケンドリック・ラマー『HUMBLE.』
Migos Featuring Lil Uzi Vert『Bad And Boujee』

最優秀ラップ/サング・パフォーマンス賞

6LACK『PRBLMS』
Goldlink Featuring Brent Faiyaz & Shy Glizzy『Crew』
JAY-Z Featuring Beyoncé『Family Feud』
Kendrick Lamar Featuring Rihanna『LOYALTY.』
SZA Featuring Travis Scott『 Love Galore』

最優秀ラップ楽曲賞

Cardi B『Bodak Yellow』
Danger Mouse Featuring Run The Jewels & Big Boi『Chase Me』
ケンドリック・ラマー『HUMBLE.』
Rapsody『Sassy』
JAY-Z『The Story Of O.J.』

最優秀ラップアルバム賞

JAY-Z『4:44』
ケンドリック・ラマー『DAMN.』
Migos『Culture』
Rapsody『Laila's Wisdom』
Tyler, The Creator『Flower Boy』

最優秀ミュージックビデオ賞

Beck『Up All Night』
Jain『Makeba』
JAY-Z『The Story Of O.J.』
ケンドリック・ラマー『Humble.』
Logic Featuring Alessia Cara & Khalid『1-800-273-8255』



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