今年に入って『愛の不時着』『梨泰院クラス』がNetflixで配信されたことなどを機に、コロナ禍の日本で多くの視聴者の心を掴んでいる韓国ドラマ。両作はNetflixの日本国内の総合ランキングにおいて現在もトップ10に入るなどロングヒットを記録しているほか、『サイコだけど大丈夫』などの作品も後に続いている。
そんなNetflixの新たな韓国発ドラマ『保健教師アン・ウニョン』の配信が、9月25日からスタートする。ここでは同作のキャストや見どころを紹介する。
高校の保健教師アン・ウニョン。おもちゃの剣と銃で、ゼリー状のかたまりに立ち向かう
物語の舞台はとある高校。主人公のアン・ウニョンは一見どこにでもいる普通の保健教師だが、ある運命を持って生まれてきた。それは、人知れずまわりの人を救うこと。彼女には他の人には見えない、ゼリー状の悪霊のようなものが見えるという特殊能力があり、おもちゃの剣と銃を手にしながら日々そのゼリー状のかたまりと対峙している。
新しい高校に着任したウニョンは、生徒たちを脅かす不可解な謎にまつわる秘密を発見する。そして、同僚の漢文教師ホン・インピョとともに学校内で起きる様々な謎や現象に立ち向かって行くことになる。
映画『82年生まれ、キム・ジヨン』のチョン・ユミが主演。戦いのパートナーにナム・ジュヒョク
生徒を守るため、虹色のプラスチックの剣とBB弾の銃で「ゼリー」を蹴散らしていく一風変わったスーパーヒーロー、ウニョンを演じるのはチョン・ユミ。『ロマンスが必要2』『恋愛の発見』といったラブコメドラマや、映画『トガニ 幼き瞳の告発』『新感染 ファイナル・エクスプレス』などの出演で知られ、まもなく日本公開となる映画『82年生まれ、キム・ジヨン』では主演を務めている。
ウニョンの相棒となる漢文教師インピョを演じるのは、モデルとしてキャリアをスタートし、2014年に俳優デビューしたナム・ジュヒョク。『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ〜』『ハベクの新婦』などのドラマで主演を務め、日本でもファンミーティングを行なうなど国内外で人気を獲得している。
インピョはウニョンには見える不思議なオーラに守られており、2人が手をつなぐことでウニョンはエネルギーを充電することができる。ウニョンと、やがて彼女の戦いのパートナーとなるインピョとの関係性も見どころの一つ。また時に邪悪な存在でありながら、様々な色と形状をしたかわいらしい見た目の「ゼリー」たちの表現も見る者を楽しませてくれそうだ。
チョン・セランの同名小説をドラマ化。原作者も脚本に参加
本作はチョン・セランによる小説の映像化作品で、原作者のチョン・セランも脚本に参加している。ウニョンが対峙する10の事件簿を描いた原作は『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳、亜紀書房)のタイトルで邦訳され、今年3月に日本でも刊行された。ドラマ版の予告編では、原作にも登場する英語教師マッケンジーらしき人物の姿も確認できる。
亜紀書房では韓国文学のシリーズ「チョン・セランの本」として、彼女の作品を刊行しており、第1弾作品だった『保健室のアン・ウニョン先生』に続き、『屋上で会いましょう』(すんみ訳)が今年6月に発売されている。また医療現場を軸に50人の人生が絡み合う連作短編小説集『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳、亜紀書房)や、『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)といった作品も日本語で読むことができる。
ドラマ『保健教師アン・ウニョン』は、9月25日からNetflixで独占配信スタート。
- 作品情報
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- 『保健教師アン・ウニョン』
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2020年9月25日(金)からNetflix独占配信
出演:
チョン・ユミ
ナム・ジュヒョク
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