秘密ロッカーのヒミツ大捜索 第3話:これってもしや、家宅侵入!? 遂にヒミツに肉薄する
はじめはHIROKI氏の一見すると怖い感じにビビりつつ勝手に部屋に入ってしまったものの、ギターはもちろん、棚にあるCDや本、机の上に無造作に置かれたマンガなど、よく考えたら部屋の中は秘密ロッカーに関するヒントがいっぱいだ。これは彼らのルーツを探るうえで重要な資料になるぞ! と開き直って、タモ邸の捜索開始。
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新たな発見や感動を得ることはできましたか?
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―『スラムダンク』とか読むんですね。
HIROKI:あー、レコーディング中も『スラムダンク』の話でえらい盛り上がってたっけ。でも、『スラムダンク』のエモい感じはアイツらのイメージとリンクするかも。
―(棚のほうに目を移して)町田康の本なんかもありますね。チャップリンのDVDボックスも……、これ、2万8,000円もするのか!
HIROKI:町田康はメンバーでけっこう回し読みとかしてるみたいだね。あいつらINU(町田康がボーカルを務めた日本の伝説的パンクロックバンド)とか好きだからな。チャップリンが好きなのは俺も知らなかったな。でも、中古とかで買ったんじゃない? だってギターより高いし(笑)。
HIROKI:『未成年』って何? アダルトビデオ?
―違いますよ! HIROKIさん、知らないんですか!? 昔(1995年)やってたドラマですよ。いしだ壱成とか香取慎吾とか出てて、超感動したんですから。僕ら世代はけっこう影響受けてますよ。
HIROKI:へぇ〜、そうなんだ。じゃあ、今度見てみるよ。おもしろくなかったら時間返せよ。
―ダ、ダイジョブです……、絶対おもしろいですから!
HIROKI:好きなパンクバンド多いみたいだね。俺、ブルーハーツはパンクの概念を変えたと思うんだよ。心がきれいな人みたいな感じというか。アッコ(横尾明子:ボーカル)にはそういう要素がすごくあると思うんだよね。表現は汚かったりもするんだけど、すごくいいことを歌ってて。詞の世界観にエモさがあるし、とにかく表現がおもしろい。俺、ヒロトさんの表現好きなんだけど、アッコはそれをまた違った形で継いでるんじゃないかと思うくらい。模倣とかじゃなくて、それを自分の表現で歌えてるのがすごいなって。
部屋の至るところに隠された秘密ロッカーの「ヒミツ」。パンクという音楽性はもとより、彼らのエモさには『スラムダンク』や『未成年』のようなものが、そしてそのエモさのなかにどこか儚さや美しさを感じさせるのはチャップリンの影響もあるのかもしれない。しかし、タモ氏はいつ帰ってくるんだろう……、と思っていたら、HIROKI氏がおもむろに冷蔵庫を開け始める!
HIROKI氏に言われるがまま缶ビールを開けたものの、一向にタモ氏が来る気配はない……。でも、今日のHIROKI氏はなんだか饒舌だ(やっぱり少し怖いけど)。この際だから、いままで気になっていたことを一気に訊いてみるチャンスなんじゃないだろうか。意を決した私は、思い切ってHIROKI氏にこう切り出してみた。「あのー、HIROKIさんって、そもそもどうやって音楽始めたんですか?」。そう、Dragon Ashのギタリストとしての活躍はもちろんのこと、実は知る人ぞ知る多彩な経歴を持つものの謎が多いHIROKI氏についても暴いてしまおうと思ったのだ。波瀾万丈すぎるHIROKI氏のキャリアとは? そしてそもそもなぜHIROKI氏はこんなに秘密ロッカーを応援してるんだ? そしてタモ氏は果たして戻ってくるのか? 次回、さらなるヒミツが明らかに!